6月2日、マイクロ波によるソリューションビジネスを展開するマイクロ波化学株式会社は、総額12億円の資金調達に成功した。内訳は産業革新機構が8億円、東京大学エッジキャピタルとジャフコ、日本ベンチャーキャピタルが4億円となっている。
マイクロ波化学は、マイクロ波を用いた基礎的な研究開発から製造販売まで、あらゆるサービスを提供している。マイクロ波でものづくりのプロセスを解決したり、環境問題を解決することに応用されている。ホームページの事例を見ると、バイオディーゼルや「石油をつくる藻」などの開発にも利用されていることがわかる。会社の設立は2007年8月、本社・工場ともに大阪にあり、代表者は吉野厳氏。
プレス・リリースによると、マイクロ波化学は今後、太陽化学株式会社(本社:三重県四日市市、代表取締役社長:山崎長宏)との共同事業運営に合意し、マイクロ波の食品化学分野への応用を検討している。太陽化学の販売力を活かし、マイクロ波技術を用いた食品化学製品が今後市場に出ると思われる。日本では比較的大型の資金調達に成功したマイクロ波化学。今後の動向に注目したい。
●マイクロ波化学株式会社/プレス・リリース