ステークホルダーという言葉を知ってますか?

皆さんは「ステークホルダー」という言葉を聞いたことがありますか?
ステークホルダーは、事業を行う上で無視することのできない存在です。
今回は、ステークホルダーの意味やステークホルダーとの上手な関わり方についてご紹介します。

ステークホルダーとは?

ステークホルダー(stake holder、stake-holder)とは、事業を行う上で利害関係が発生する相手のことを指します。
直接的なステークホルダーとしては、顧客や社員、取引先、株主や経営者などが挙げられます。
間接的に影響を受けるものとして、税務当局や行政機関、事業を行う周辺地域の住民などもステークホルダーと言えるでしょう。
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出典:www.owensborohrc.org

ステークホルダーとの関わり方

一概に「利害関係が発生する相手」と言っても、それぞれのステークホルダーによって受ける影響は異なります。
ここでは、事業を行う側として、特に重視するべきステークホルダーとの関わり方を探っていきます。

顧客

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出典:www.egy-pro.com
直接的に利益を生んでくれる顧客は、ステークホルダーの中で最も重視するべき存在の1つです。
事業を行う側としては、商品やサービスをどんどん顧客に利用してもらい、利益を得たいところです。
しかし、単に押し売りをするだけでは、ステークホルダーとしての顧客との関係性が悪化してしまいます。そうなれば、商品やサービスを利用してもらえず、利益が得られなくなりかねません。
そこで、ステークホルダーとして顧客の気持ちを尊重し、満足度を高めていくことが必要です。定期的に商品やサービスへの意見を募り、提供する内容に反映していくとよいでしょう。真に顧客が求めているものを提供していくことで、信頼が生まれ、互いに利のある関係性が築けるはずです。

社員

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出典:www.empmonitor.com
顧客と同じくらい重要なステークホルダーが、事業に携わる社員です。身内だからといってないがしろにしていては、社員のモチベーションを保つことができず、誰も事業の発展のために力を尽くしてくれなくなってしまうかもしれません。そうなれば、顧客などの満足度を高めることはおろか、十分な商品やサービスを提供することすら難しくなってしまいます。

そこで欠かせないのが、ステークホルダーとして社員を大切にする姿勢です。能力やがんばりを適切に評価し、適材適所に配属する人事も必要となるでしょう。その人に合った仕事を任せることで、社員もやりがいを持って業務に当たることができるはずです。

さらに、きちんと成果を認めれば、社員が「もっとがんばろう!」とモチベーションを高めることにもつながり、次々と良い商品やサービスを生み出していく…という好循環を作ることができます。
また、ワーク・ライフ・バランスを重視し、無理なく働ける環境を整えることも、ステークホルダーとしての社員と良い関係を築くカギとなるでしょう。

その他

重要なステークホルダーとして、株主や取引先も忘れることはできません。
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出典:www.gazprom.com
ステークホルダーとしての株主と関わる上では、「この事業を支えたい」と思ってもらえるように事業の価値を高めていくことが必要です。事業全体として利益を上げることができれば、株主への配当も満足のいくものとなり、より強力な後ろ盾を得ることができるでしょう。
取引先とステークホルダーとして関係性を築くためには、互いに事業を発展させられるような協力体制を敷くことが重要です。取引によって双方が利益を伸ばし合うことができれば、長期間にわたってともに事業を守り立てられることでしょう。

どのステークホルダーと関わる上でも、相手の心情を考えることが最も重要です。
「どうすればステークホルダーを喜ばせることができるか?」に目を向け、どこか1つのステークホルダーにばかり利益が集中しないようにバランスを取りながら、互いに成長できる間柄となることが事業の発展にも大きく貢献するはずです。


ステークホルダーの期待値コントロール


出典:http://www.gatag.net/
ステークホルダーと良い関係を築くためには、ステークホルダーの期待値をしっかりと汲み取ることも重要です。期待値とは、ステークホルダーが事業に求めていることと、その要求の強さのことを指します。場合によっては、この期待値をコントロールしなければなりません。
たとえば、ステークホルダーである社員が新サービスの立ち上げを心待ちにしていたとしましょう。この新サービスが始まれば、今まで以上に仕事へのやりがいが生まれ、給料が上がることも約束されています。

しかし、もう一方のステークホルダーである顧客は、既存のサービスを非常に高く評価しています。既存のサービスがブラッシュアップされることが顧客の望みです。ところが、新サービスの開始と同時に、既存のサービスは廃止されることが決定しています。
ここで、社員の期待に応えてしまえば、顧客の期待を無視することになり、関係性の悪化を招いてしまいかねません。こんな場合には、社員に「新サービスを始めることで、顧客の期待を裏切るかもしれない」というリスクを伝えるなどして、期待値を低くするようにコントロールする必要があるのです。

すべてのステークホルダーが持つ期待値を知り、その度合いに応じて調整を図ることで、どのステークホルダーとも良い関係を築きながら上手に事業を進めることができるでしょう。
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