ARで映画の世界が現実に

ハリウッド映画やマンガの中で、登場人物たちが腕に装着したハイテクマシンで素早く自分の状況を把握したり、自身のステータスを確認する姿を見たことはありませんか?
こんなワンシーンが、もうすぐあなたにも可能になるかもしれません。
今回は、そんな子どもの頃に憧れた夢を実現する技術”AR”についてご紹介します。

ARとは?

“AR”とはAugmented Realityのことです。日本語では拡張現実と訳されています。
聴覚・視覚・嗅覚など、私たちの”感覚”を、コンピューターの機能で拡張することを指します。
具体的には、わたし達が聞く音、見えるもの、感じる感覚等の情報をコンピューターに読み込ませ、情報を追加したり変化させることができる技術のことです。
例えば、グーグル・グラスのような製品がARに当たります。
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出典:www.wordstream.com
グーグル・グラスは、グラス型のディスプレイを通して、Googleマップを利用した道案内ができたり、瞬きでシャッター切って写真や動画を撮影することが可能でした。
まさしくSFの世界の中でわたし達が目にしてきたものが現実世界にも登場したのです。
グーグル・グラスは市場受けこそしませんでしたが、AR製品はわたし達の生活にも身近に取り入れることができるのだと証明しました。
現在、Google社はMagic Leap社に投資しており、下の画像のようにユーザーが3Dのヴァーチャル・オブジェクトを実世界で見たり、ユーザーの虹彩に映像を投影することでARを体験できる技術を開発中です。
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出典:www.magicleap.com
また、Microsoft社もAR技術を搭載したヘッドセット眼鏡“HoloLens”を制作しており、ARは今後ますますわたし達の生活の中に登場してくることが予想されます。
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出典:www.microsoft.com

ARとVRの違いとは?

VRについては、以前起業tvのこの記事でも紹介しています。
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ARが現実にあるものの一部を拡張させたものでしかないこととは対照に、
“VR”(Virtual Reality=バーチャルリアリティ)は、仮想現実と訳され、感覚を刺激させることで人工的に作られた現実感覚の中で現実感を味わうことができる技術を指します。
このVRをテーマにした作品は数多くあります。
映画ではアバターやマトリックス・シリーズ
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出典:www.fandomfollowing.com
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出典:techartsurvival.blogspot.jp
漫画では電脳コイルの世界を想像していただくと分かりやすいのではないでしょうか?
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出典:www.amazon.co.jp
VRもARも私たちの現実感に影響を与えることで作用しています。
ARは現実の感覚や情報を補完し、VRはユーザーを現実世界から切り離します。
ARとVRは異なった技術ではありますが、存在意義や技術的には非常に似通った側面を持っています。
ARのグラスが生活の一部にあり、アバターのようなVRが体験できる現実はすぐそこまで来ているのです。

ARを使った製品の事例

“HADO”


AR技術を使い、子どもの頃に憧れた魔法やかめはめ波等の体験できるテクノスポーツシステムです。
Meleap社が開発したシステムで、実際に自分の体を動かして技を発動させたり、フィールドの中を動き回って相手を攻撃したり、自らの陣地を守る競技として考案されました。
2020年にテクノスポーツ五輪が計画されており、今最も注目すべきホットで最新のスポーツです。
他にも、ARの技術によって、医師が手術の際に患者の身体状態や患部の拡大映像を表示する機器や、
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出典:www.youtube.com
兵士が戦場の様子や敵の状態を重ね合わせて表示する機器などが考案されています。
実際の現実感にまだ科学技術が追い付いていないこと、快適な媒体が開発されていないことからARはまだまだ開拓途上の市場です。
今後ますます開発や新しい機器の登場が予想され、昔から人類が見てきた夢が一つ一つ現実になっていくことでしょう。

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