ベンチャー企業の多くはWebサービス(ネットゲームやアプリ開発など)を行っています。
それはスマホが急速に普及し、よりユーザーの役に立つアプリが求められていることや、ITインフラの整備によって誰もが起業しやすい環境になったことが影響しているのでしょう。
今回はこれらWebサービスのビジネスモデル(どうやって収益を得ているのか)についてまとめてみました。
Webサービスのビジネスモデル①広告モデル
出典:http://greatpreneurs.com/advertising-can-live-without/
広告といえば、テレビのCMや新聞の広告欄を思い浮かべる人が多いかもしれません。
そもそも広告とは、20世紀前半にラジオ放送のスポンサーによる広告収入が始まりと言われています。
そこからテレビ等での細切れ広告枠が採用されることで、広く普及しました。
その後、ポータルサイト(googleやYahoo!)が登場し、バナー広告(Webサイトに画像やテキストを貼りつける広告)やキーワード広告(特定のキーワードが検索された時に表示される広告)などのインターネット広告が主流となりました。
今ではコンテンツと似たような形でユーザーに届く記事広告(ネイティブ広告)が増えています。
このような広告モデルを成立させるためには、訪問者数やページビュー数を増やす必要があります。
これらの数値が高くないと(たくさんのユーザーが集まらないと)広告主は集まらず、ビジネスとして成り立ちません。
具体的には、FacebookやTwitterなどが広告モデルで収益を上げています。
Webサービスのビジネスモデル②課金モデル
出典:http://www.high50.com/money/no-pension-no-panic-how-to-build-up-money-for-your-retirement
スマホの無料ゲームをしていると、有料のアイテムを買うべきかどうか迷ってしまうことはありませんか?
この課金モデルというのは、無料会員で全体の数を増やし、ヘビーユーザーにより質の高いサービスを提供することでビジネスが成り立っているモデルです。
上記の広告モデルでは、利用者は基本的に無料ですが、この課金モデルでは利用者から料金をもらう仕組みです。
大勢の無料ユーザーがゲームをする一方で、ゲームのファンになった一部のユーザーから収益を得るモデルということです。
課金モデルでは、一度会員が増えると収益が安定するというメリットがあります。
このようなモデルを成立させるためには、課金率や課金数、継続率を増やす必要があります。
具体的にはクックパッドや弁護士ドットコム、Evernote、コロプラなどが課金モデルで収益を上げています。
Webサービスのビジネスモデル③物販手数料モデル
出典:https://www.moneysmart.gov.au/life-events-and-you/families/relationships-and-money
インターネットの普及により、私たちは特定の商品をインターネット上で購入することができます。
この商品を購入できるプラットフォームで収益を上げているのが物販モデルで、ECモデルともいいます。
特定の商品を売りたい人と買いたい人をマッチングする場をオンライン上で提供し、取引が成立したら、売上の一部を販売手数料としてもらう仕組みです。
魅力的な商品を揃えることできなければ、サイトの存続は難しいです。逆にいえば、顧客にとって望ましい商品を扱うことができれば、サイトとして運営することが可能です。
このようなモデルを成立させるためには、購入率や購入数、リピート率が重要になります。
具体的にはAmazon(アマゾン)や楽天、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)などが物販モデルで収益を上げています。
まとめ
3つのモデルを紹介しましたが、完全に1つのモデルで収益を上げているWebサービスは少ないといえるでしょう。場合によっては、サービスの成長段階によって収益源を変更することもあります。
結局のところ、まず自分がやりたいサービスがあり、そのサービスにお金を払いたい人が誰なのかを特定するのが大事ということです。
そのサービスの収益の仕組みとして、上記のモデルを参考に稼げるWebサービスを生み出していってください。