愛と喪失についての名言

愛と喪失についての名言〜About love and loss~

stay hungry stay foolish
出典:https://www.b-cafe.net/wp-content/uploads/column/stay%20hungry%20stay%20foolish.png
2つ目のお話は、愛と喪失にまつわるお話です。
私は幸運でした。自分が何をしたいのか、人生の早い段階で見つけることができました。
実家の車庫でウォズとアップルを創業し始めたのは、私が20歳の時でした。無我夢中で10年働いた後、アップルはたった二人の会社から従業員4千人以上の従業員を抱える
20億ドル企業になりました。そうして自分たちの最高傑作であるマッキントッシュを発表してたった1年後、私は会社をクビになりました。
自分が始めた会社を首になるなんておかしな話ですが、要するにこういうことでした。アップルが大きくるに伴い会社を動かせる有能な人間を雇いました。
そして最初の1年ほどはうまくいったのです。しかし互いのビジョンにやがて亀裂が生じ始め、最後は仲たがいに終わってしまったのです。
決裂する段階になり取締役会議が彼に味方をしたので、私は30歳にして会社を追放されたということです。
しかも私が会社を追放されたことは当時大分騒がれたので、世の中にはすでに知れ渡っていました。
自分が社会人生命の全てをかけて打ち込んできたものが消えてしまったわけですから、私は完全に打ちひしがれていました。
数ヶ月はどうしたらいいのか本当に分かりませんでした。自分のせいで前世代の起業家たちの実績に傷をつけてしまったようで、私は自分に渡されたバトンを落としてしまった
と感じました。このような最悪の形で全てをひどい状態にしてしまったことを詫びるべく、デイヴィッド・パッカードとボブ・ノイスにも会いました。
私は社会的に脱落者となったことで一時はシリコンヴァレーから逃げ出すことも考えました。
しかし、時間が経つうちに少しずつ気がついてきたのです。私はまだ自分のやったきた仕事が好きだったのです。
アップルでの色々な出来事はその気持ちをほんの少しも変えませんでした。まだ好きだったので、また一からやり直そうと決めたのです。
その時は気が付かなかったのですが、やがてアップルをクビになったことは自分の人生の最良の出来事だった、ということが分かってきました。
成功者であることの重み、それがビギナーであることの軽さに代わったのです。
そして、あらゆる物事に対して以前ほど自信も持てなくなった代わりに、自由になれたことで私はもう一度自分の人生で最もクリエイティブな時代の絶頂期に
足を踏み入れることができたのです。
それに続く5年間のうちに私はNeXTという名前の会社を始め、ピクサーという会社を作り、素晴らしい女性と恋に落ち、後に彼女は私の妻になりました。
ピクサーはやがてコンピュータ・アニメーションによる世界初の映画「トイ・ストーリー」を創りました、そしてそれは今では世界で最も成功しているアニメーション・スタジオとなりました。
思いもしなかったことに、NeXTはアップルに買収され、私はアップルに復帰することになったのです。
NeXTで開発した技術は現在のアップルの中核的なものとなっています。ロレーヌと私は一緒に素晴らしい家庭を築いてきました。
私がアップルをクビになっていなかったらこうした事は何ひとつ起こらなかった、と断言できます。それはひどく苦い薬でしたが、患者にはそれが必要だったんでしょう。
人生の中にはレンガで頭を殴られるようなひどいことも起きるのです。しかし、信念を失ってはいけない。私がここまでやってこれたのは、自分のやっている仕事を愛しているというその気持ちがあったからです。皆さんも自分が好きなことを見つけなければいけません。それは仕事も恋愛も同じことです。皆さんもこれから仕事が人生の大きな割合を占めることですから、自分が本当に心の底から満足を得たいなら、自分が素晴しいと信じる仕事をやる、それしかないのです。
そして素晴らしい仕事をしたいと思うなら、好きなことを仕事にすることです。まだ見つかってないなら探し続ければいいのです。
落ち着かないことです。心の問題と一緒で、それは見つかるとすぐピンとくるものなので、素晴らしい人間関係と同じで、年を重ねるごとに更に良くなっていくものです。
だから探し続けることです。落ち着いてしまってはいけません。

【よく読まれている記事】
総利用者数300人突破!! 「起業の科学」著者田所雅之氏による、ここだけでしか見れないコンテンツ

『enfacスタートアップサイエンス』は、世界で5万回シェアされたスライド「StartupScience」制作者の田所雅之氏が、書籍300冊、経営者のブログ500本、自身のシリコンバレーでの起業経験と1000人以上の起業家を取材する中で体系化した知識を、動画ラーニングのenfacが、いつでもどこでも学びやすくまとめた動画学習コンテンツです。


2017年6月より1年間をかけて企画・撮影した105本。今後も、毎月2-3本新しいコンテンツをリリースし、学びを深めていくことをサポートします。
コンテンツを学習することで、「試行錯誤で時間を浪費する」「チーム内で噛み合わないコミュニケーションを続ける」などの無駄を省き、チームが本来の目的や使命に向かってより効果的に進むことができます。

これ以上は記事がありません

読み込むページがありません

おすすめの記事