組織のマネジメントをどのように分析するか


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あなたは自分の組織のマネジメントシステムをどのように評価していますか?

理想のマネジメントシステムと現状のマネジメントシステム。
その違いをどのように表現するでしょうか?

システムなどの複雑なものを分析するときは、やはりいくつかの要素に分けてみる手法が有効です。

ではマネジメントシステムはどのような要素に分けられるでしょうか?

考えてみると意外と難しいと思います。

というわけで、今回はマネジメントシステムを5つの要素に分けて分析する「VSPROモデル」について見ていきましょう。

VSPROモデルとは?


VSPROモデルはコンサルティング会社「アーサー・D・リトル」によって開発されたフレームワークで、マネジメントシステムの理想と現状を分析するのに有効な分析手法となっています。

VSPROモデルは以下の5つの要素からマネジメントシステムを分析します。

Vision(ビジョン)

「その組織がどのようなビジョンを掲げているのか」
「そのビジョンは適切なものなのか」

Strategy(戦略)

「戦略はビジョンに沿ったものになっているか」
「競合と差別化できる戦略になっているか」

Process(プロセス)

「戦略実行のためのプロセスはどのようになっているか」
「そのプロセスは戦略に沿ったものになっているか」

Resource(リソース)

「プロセスを遂行できる十分なリソースを持っているか」

Organization(組織)

「戦略・プロセスを実行できる組織構造になっているか」
「従業員はビジョンや戦略を理解しているか」

VSPROモデル分析の流れ

① 理想のマネジメントシステムのVSPROモデルを分析する

VSPROモデルはこの文字の並び通りに分析していくのが良いでしょう。

① ビジョン(V) は何?
② Vの達成のために必要な戦略(S)は?
③ Sの実行のために必要なプロセス(P)は?
④ Pの遂行のためのリソース(R)は?
⑤ そのRが回るための組織構造(O)は?

ビジョンから最終的に組織構造まで進みます。
その過程で、各要素についても分析されています。

② 現状のマネジメントシステムのVSPROモデルを分析する

こちらは要素ごとに分析していってみましょう。

そうすると理想のマネジメントシステムとの違いが浮き彫りになってきます。
また、その違いが ビジョン→戦略→プロセス→リソース→組織構造 のどの段階にあるのかを分析することで、より効率的な改善策が見つかるでしょう。

VSPROモデルによるマネジメントシステムの改善


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その1 ビジョンの改善

ビジョンはすべての始まりです。
ここが適切なものでなければ組織が上手くいくはずもありません。
ミーティングを重ね、なぜその組織が存在する必要があるのかを明確に表現しましょう。

その2 戦略の改善

戦略が間違っていれば、その後のプロセスをいかに凝ったものにしても勝利はつかめません。
プロセスは回っているのに結果が出ない場合はそもそもの戦略に帰ってみましょう。

戦略を考えるのに役立つフレームワークは山ほどあります。
また戦略の検討には情報も必要なので、適切な情報が集まっているかも確かめてみましょう。

その3 プロセスの改善

戦略が正しくても、優秀なリソースがいても、プロセスが不適当なものであればその結果は不味いものとなってしまいます。

プロセス検討のフレームワークを用いて、プロセスの整流化・効率化を図りましょう。
そのプロセスの結果、戦略が遂行されるのか、今一度検討してみて下さい。

その4 リソースの改善

完璧なプロセス構築、それを支える組織構造ができていても、絶対的にリソース(ヒト・モノ・カネ・情報)が足りていなければ、結果は出せません。インプットあってのアウトプットなのです。

採用戦略、仕入れ戦略、資金調達などに問題があるので、そこから見直してみましょう。

その5 組織構造の改善

ビジョン・戦略・プロセス・リソース、そのすべてが最高でも、組織構造が機能していなければ何の意味もありません。

年功序列などによるリソースの運用不全、官僚主義によるプロセスの遅滞、セクショナリズムによる戦略の阻害など、組織構造の問題点の改善に乗り出しましょう。

またよりミクロなレベルでも問題は起こりえます。
適切な人事配置ができていない、パワハラが横行しているなど、経営層から見えにくい問題にも対処する手段を考えましょう。

VSPROモデルで理想のマネジメントを手に入れよう


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いくらマーケティングを上手くやって、時機を掴んでいても、組織自体が悪ければいい結果は得られません。

また、優秀なリソースがあってもプロセスが悪ければ意味はなく、プロセスが完璧でもそもそもの戦略が間違っていたら組織構造も上手くいかないのです。

これらのマネジメントシステムの繋がりを分析し、理想と現状の差を認識・改善するためにぜひVSPROモデルを導入してみてください。

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