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管理職育成の難しさ、OJTとOff-JTに分けて考えてみる

 

管理職の育成:なぜ管理職教育は難しいのか

出典:gatag.net

管理職の育成が新人教育より難しいのはなぜでしょう?

 

1.管理職に求められる能力が高度である

管理職・マネージャークラスに求められている能力は新人とは比較にならないレベルのものでしょう。

当然、そのための研修は難しくなります。

 

2.今までの役割(プレイヤー)とは全く違う仕事

管理職になるような人は優秀なプレイヤーだったかもしれません。

しかし管理職なるとプレイヤーとしてのパフォーマンス以上に、マネジメント能力が問われます。

この違いが、新しく管理職になった人にとっての壁になるのです。

 

3.コストがかかる

管理職クラスの人は当然それなりのコストを持っています。

彼らを集めて研修することは、新人を集めて研修することとはわけが違うのです。

 

このように、管理職の育成が上手く進められない要因は多く存在します。

とはいっても企業の維持・成長には欠かせないイベントがこの管理職教育です。

 

今回は、人材育成の基本OJTとOff-JTに立ち返り、管理職の育成について考えてみましょう。

 

管理職に求められる能力とは

出典:wbg.jp

まずは管理職に求められる能力を挙げてみましょう。

 

部下の育成、部下の動機づけ、職場環境づくり、上司とのコミュニケーション、トップのビジョンの咀嚼、チームのビジョンの明確化、日常業務の遂行、情報共有の円滑化、新規プロジェクトの推進、業務プロセスの改善、社外との調整、コンプライアンスの順守、数値への責任、社内トラブルの早期解決、部門間の調整、……。

 

多すぎですね。

このまま見ていても仕方がないので、いくつか軸を導入してみましょう。

 

<業務遂行に関わること>

・高いレベルでの日常業務の遂行

・チームのビジョンの明確化と目標設定

・働きやすい職場づくり

・情報共有の円滑化

 

<人材に関わること>

・部下1人1人に合わせた指導・育成

・部下の動機づけ

・人間関係の調整、トラブルの解決

 

<チーム外に関わること>

・部門間の調整

・社外との調整

・コンプライアンスの遵守

・トップのビジョンの咀嚼とチームへの浸透

 

<管理職としての意識>

・プレイヤーではなくマネージャーなのだという意識(なんでも自分でやらない)

・数値に対する責任

・将来の予測

他にもあるとは思いますが、代表的なものを挙げてみました。

 

管理職を育成するためには、これらの能力をバランスよく伸ばしていく必要があります。

当然、コストも含めて考えていかなければなりません。

 

とはいっても、ビジネスでの人材育成の基本はOJTOff-JT

これは管理職教育の場でも変わりません。

 

というわけでまずはOJTとOff-JTそれぞれのメリット・デメリットを復習しておきましょう。

 

OJTとOff-JTの特徴を整理

起業tv編集部作成

OJTとOff-JTの特徴について上図にまとめてみました。

 

OJTは実践的な技能の習得に加え、細かいフィードバックで対象に合わせた教育が可能です。

しかしながら、指導者を直接つける必要があること、それにより指導にバラつきが出ることなどのデメリットがあります。体系的な学習にも不向きです。

 

Off-JTは体系的な学習少ない指導員での実施(学習内容の統一)が期待できます。通常業務の中では体験しにくいようなシチュエーションを仮定しての教育もできます。

一方で、実践的ではない、時間的・経済的コストがかかるなどのデメリットがあります。

 

それぞれにメリットとデメリットがあるOJTとOff-JT。

これら2つを組み合わせて実施していくことが人材育成のキホンです。

 

では、先ほど見た管理職に求められる能力をOJTとOff-JTに割り振っていきましょう。

 

管理職のためのOJT

まずはOJTで身に付けていく能力を考えます。

 

 

これらに関しては、OJTでの習熟を目指す必要があります。

当然、部下の育成法などに関しては、Off-JTでも行いますが、取り組んでみないとわからないことも多いのです。

実際のOJTでは、取り組んだことのレポートとそれに対するフィードバック、指導者による観察を行います。

 

 

管理職のためのOff-JT

次はOff-JTが適していることです。

 

 

プレイヤーの延長線上にはない能力たちが主となります。

最初に、自分はもうプレイヤー(だけ)ではなく、マネージャーなのだという認識を持たせることが大切です。

 

コンプライアンスなどはプレイヤーの時以上に責任を持って考える必要が出てきます。

人材育成の理論などと合わせて、Off-JTでしっかり体系的に学習しておきましょう。

 

 

 

Off-JTの新たな可能性-マイクロラーニング

出典:publicdomainq.net

一人前の管理職を育てるにあたって、Off-JTは間違いなく重要です。

しかしながら、管理職のOff-JTには多大なコストがかかってきます。

 

コストの高い管理職を集合させなければならないことに問題があります。

(無駄な幹部会議をするよりはマシかもしれませんが)

 

単純に彼ら管理職の分のコストがかかるというだけではありません。

彼らはそれぞれの現場で重要な役割を担っているはずです。同じ時間に集めるということがそもそも難しいのです。

 

とはいっても、講師側の都合を考えるとそのような文句ばかりも言ってはいられません。

どうにか折り合いをつけて実施するしかないのです。

 

しかしながら、最近新たな流れが出てきました。

それが、「マイクロラーニング」です。

 

マイクロラーニングは、その名の通り学習内容を小分けにして、短時間の学習を繰り返す学習方法を指します。

多くの場合、「動画ラーニング」によって実現します。

 

動画という統一された学習内容を、短時間でそれぞれの人が学習できるマイクロラーニング。

Off-JTをしなければならないが、集めることがコストになってしまう管理職。

 

新しい人材開発、もう取り入れている企業もあるようです。

 

 

管理職育成の課題を解決する

出典:gahag.net

難しい管理職教育も人材開発のキホンOJTとOff-JTで実施されるのです。

 

管理職に求められている能力、OJT・Off-JTそれぞれの特徴を整理して、最適なマネージャー育成環境を整えていくことが重要になってきます。

 

キホンに戻ったら、次は新しい人材開発手法についても調べてみてください。

きっとあなたの企業に合ったソリューションが見つかるはずです。

 

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Tomoaki Omi

立命館大学経営学部所属。様々なことに興味を持つが、割とすぐに飽きる。最近チームで結果を出すことの嬉しさを知った。

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