上場企業とは?

みなさんは「上場企業とは何か」考えたことはありますか?
上場については、以前起業tvの『上場とは?メリット・デメリットまとめ』で紹介しています。
その内容を簡潔にまとめると、上場とは、証券取引所で株式が売買されるようになることをいいます。
証券取引所は細かい基準をいくつか定めており、上場している企業はそういった条件をクリアした企業です。
日本には複数の証券取引所があり、市場第一部と市場第二部、そしてベンチャー企業向けのマザーズが存在しています。そこでは、一部上場基準は二部上場よりも条件は厳しいため、市場第二部は登竜門のような役割を果たしています。
株式上場のメリットとしては、知名度が高くなることで世間の信用が上昇することや、それによって資金調達がしやすくなるなどがあります。しかし、上場すると常に多くの社会的責任や義務を負うことになります。
注意が必要なのは、数々の厳しい条件をクリアして上場承認を得ていたとしても、経営が危うくなったり不正が見つかるなどして上場基準を満たさなくなった場合には、上場が廃止されることもあります。
ここからは、そのような厳しい条件をクリアして株式上場を果たした、上場企業の様々なランキングを見ていきたいと思います。

「平均年収が高い」上場企業ランキング

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出典:www.bloomberg.com
2015年05月28日に東洋経済オンラインに掲載された「上場企業版!「平均年収が高い」500社」で発表されていた上場企業トップ5は以下のようになっています。平均年収もさることながら、その平均年齢にも着目していくことが重要です。

⒈M&Aキャピタルパートナーズ(2005年10月設立)

M&A仲介事業を展開。平均年収は1947万円、平均年齢は29.9歳。

⒉フジ・メディア・ホールディングス

傘下にフジテレビジョンを持つ純粋持ち株会社。平均年収は1506万円、平均年齢は43.4歳。

⒊TBSホールディングス

日本が認定している放送持株会社であり、TBSグループを統括している。平均年収1499万円、平均年齢は51.3歳。

⒋朝日放送

近畿で放送している特定地上基幹放送事業者。平均年収1479万円、平均年齢42.3歳。

⒌日本テレビホールディングス

関東を放送対象地域としてテレビ放送を行う特定地上基幹放送事業者。平均年収1454万円、平均年齢47.0歳。
 
視聴率の低下が叫ばれているテレビ業界ではありますが、テレビ放送に関連する会社が多くランクインしているのがわかります。

「売上高が高い」上場企業ランキング

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出典:www.veteranstodaymoney.com
2015年9月10日のデータでは、売上高が高い上場企業のランキングは以下のようになっています。(単位は百万円)

⒈トヨタ(27,234,521)

⒉ホンダ(13,328,099)

⒊日産自動車(11,375,207)

⒋NTT(11,095,317)

⒌JX(10,882,460)

「上場企業が多い」都道府県ランキング

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出典:www.dksh.jp
これは少し古いデータにはなりますが、2013年末の上場企業が多い都道府県ランキングです。

⒈東京都(上場企業数1796)

⒉大阪府(上場企業数429)

道頓堀の看板が大阪のシンボルマークとなっている江崎グリコも大阪の上場企業です。

⒊愛知県(上場企業数222)

売上高ランキングで1位だったトヨタは、愛知県の企業としても有名です。

⒋神奈川県(上場企業数182)

売上高ランキング3位の日産自動車は、神奈川の上場企業です。

⒌兵庫県(上場企業数108)

洋菓子メーカーのモロゾフや、惣菜の製造販売を行うロック・フィールドなど、食に関する上場企業がみられます。
 
やはり、東京都が最も多い結果となっており、2位の大阪府の4倍の企業数となっています。

「実は」非上場の大企業は?

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出典:www.freepik.com
私たちが良く知っている大企業の中でも、株式上場を行っていない企業もあります。その1例を以下で挙げています。
サントリー:飲料メーカー
大創産業:100円ショップ「ザ・ダイソー」を運営
小学館:『少年サンデー』や『小学◯年生』などを発行している総合出版社
ロッテ:「お口の恋人・ロッテ」で有名な菓子メーカー
 
こういった企業は、なぜ上場をしていないのでしょうか?そこには、株式発行のデメリットが大きく関係しています。
株式発行を行うということは、会社の経営権を投資家に渡すことになるため、経営に口出しをされることも出てきます。
それを嫌う”ワンマン”経営者や同族経営を行う企業は、上場をしない選択をする場合もあります。
また、上場には多額の資金がかかるため、上場しなくても売り上げが良い会社はあえてそこでお金を投じて上場をしないこともあります。
また、ライバル会社に買収される可能性も高くなり、それを避けるという目的もあるようです。

上場企業についてまとめ

いかがでしたか?今回は、上場企業について様々な視点から見ていきました。
会社は必ず上場しなければいけないというものでもありません。
何のために、誰のために起業をするのか、デメリットを理解した上で決めていく必要があります。
いくつもの細かい条件をクリアして今後新たに登場してくる上場企業からも、目が離せません。

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