起業してからのゆとりとは?
起業してからのゆとり
http://monsenso.com/tag/simple-ways-to-become-calm-when-you-feel-anxious-or-overwhelmed/より引用
無事に起業して会社設立、または個人事業主として起業が終わりました。意気揚々とビジネスをはじめると、モノを売ろう、広告宣伝や販促をしよう、人を雇おう等、やりたいことがいっぱい出てくると思います。
しかし、思ったように進まない。成果が出ない。売上や利益が出てこない。ついつい運転資金と支払いが気になってしまう。これもまた起業ではよくあることです。
日本電産の永守社長も「起業したての最初の10年は、ヒトモノカネ全部ない。でもそれが会社の現実だから、他社をねたんだり、文句を言っててもしょうがない。今できることに集中してやるしかない」という趣旨のことをおっしゃっています。
たとえば、
・売上や利益があがらなかったら、当初の計画を柔軟に修正する
・販促・宣伝で効果がみられなかったら、そのやり方はもちろん、そもそも商材、サービス自体に問題がないか、もう一度考えてみる
・思ったような人材が雇えなくても、友人にちょっと手伝ってもらったり、来てくれた人材を一生懸命育てる
など、思ったようにいかない現実を受け入れ、あたふたせずに、現実に合わせて着実に事業の形態や進め方を変えていく、そのような「現実と変化に対応するゆとり」が大事です。
成長に向けてのゆとり
http://www.reasonsforgod.org/2011/08/does-christianity-make-you-arrogant/arrogance/より引用
もし、起業がうまくいき、ある程度、成長路線に乗ったとしましょう。そこには、必ず「驕り」や「慢心」がでてきます。自分は起業してうまくいった、才能がある、自分の判断が間違うわけがない、などです。
これは、はしかのようなもので、起業して経営者を続ける中で一度は通る道です。自分を支えてくれている、お客さま、従業員、取引先の方々のことが見えなくなり、すべて自分の力と思い込んで、感謝ができなくなってしまうんですね。
なので、成長路線に乗ったと思ったら、前を見て進むだけではなく、一度ゆとりをもって周りを見渡してみてください。
たとえば
・お客さまや、従業員、取引先の方にこれまで支えてくれたお礼と感謝をすること
・彼らにも困りごとがないか真摯に耳を傾けること
・もし、自分たちだけで解決できない問題は、外部の専門家の力を謙虚に借りること
など、「経営者としてのゆとり」を持つことが大事です。このような経営者としてのゆとりを持つこと、言い換えれば経営者としての器を広げることが、みなさんの事業をさらに成長させていくでしょう。
まとめ
以上、起業するまでの段階、起業してからの段階、そして起業した事業を成長させる段階といった各段階ごとに、どのようなゆとりを持たなければならないか、また、起業家として、ゆとりを持つことの大切さを記載させていただきました。
この記事が、これから起業を志す、または起業して事業を営んでいる皆さんのお役に立てれば幸いです。