倉庫会社である寺田倉庫株式会社。同社は1950年に創業した、歴史ある会社です。
そんな同社が、昨今のレンタルビジネスの流れに乗り、新しい挑戦を始めています。
今回は、そんな”余白創造のプロフェッショナル”寺田倉庫株式会社の新しいコンシューマー向けサービスについてご紹介します。

これまでの歴史

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出典:http://www.terrada.co.jp/terra-biz/history/index.html
65年前、戦後の天王洲で産声をあげた寺田倉庫は、倉庫物流と不動産を核に拠点と事業拡大を行ってきました。
創業15年後の1975年には、トランクルーム事業を始めました。日本で初めて国土交通省の“トランクルーム認定”を受けたのは、寺田倉庫した。ただの「物置」ではなく、必要なモノを必要なだけ預けられて、必要な時に取り出せるという、今では当たり前の利便性を追求していました。
その後、機密文書・磁気媒体保管や美術品保管など、取り扱いを拡大していき、1983年には映像と音を残すメディア保管、1994年にはワインセラーをスタートしました。これらの特徴としては、単なる「保存」や「保管」にとどまらず、デジタルへの変換を行っていたり、イベントスペースやラウンジを設けるなど、それ以上の付加価値を持っているということが挙げられます。
そして、2000年代に突入してからは、2006年には高級バイクやヴィンテージバイクを安心して預けることができるモーターサイクルガレージをスタートします。
その後、2012年からは、これまでの事業ではタブーとされていた”個人の荷物”を取り扱う「minikura」を開始し、これを機に寺田倉庫は1つの大きな転機を迎えることになりました。
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出典:http://www.terrada.co.jp/terra-biz/history/index02.html
それからは大きく方向性を変え、「TERRA CAFE BAR」という名のカフェをオープンしました。これは、寺田倉庫の持つ「保存ノウハウ」を、“保存食”という形で消費者に問うものとなっています。具体的には、災害時でも美味しく食べられるメニューを提供しているようです。
そして2014年には、若く才能のあるアーティストを発掘し、受賞者のその後をサポートすることで現代アートの発展に貢献する「TERRADA ART AWARD」をスタートし、その事業領域を広げています。

クラウド収納「minikura」→ソフトウェアからOSの機能を利用するための仕様

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出典:http://www.terrada.co.jp/terra-biz/history/index02.html
寺田倉庫のターニングポイントとなった「minikura」は、いったいどのようなサービスなのでしょうか?
このサービスを一言で言うならば、「箱で預ける、自分の倉庫」。
使い方は、以下の4ステップからなっています。
①Web上で購入した専用ボックスに預けたいものを詰め込む
②送料無料の宅配便で送る
③湿度・温度・セキュリティまで徹底した保管環境で管理
④預けた物をマイページの写真で管理(取り出しもWeb手続きでいつでも可能)
個人の所有物を人に預けるのは少しためらわれることでもありますが、65年の歴史を持つ寺田倉庫の信頼があって初めてこのサービスは成立したと言えます。
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出典:https://minikura.com/contents/auction_yahoo.html
「minikra」には「minikura MONO」「minikura HAKO」などの様々な種類があります。その中でも、「minikura MONO」では預けたものを手数料無料でヤフオクに出品できるという機能があり、いらなくなったものを処分する際にも非常に便利です。
サービス開始2年の2014年の時点ではすでに、会員数17万5000人・収納物850万アイテム・入庫数52万5000 個を記録しており、現在ではクラウド市場の拡大もあるため、さらに数字は伸びているといえます。
 
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