多くの人々が起業し成功したいと思っている世の中。
アイディアに投資し利益を得たいと考えている投資家たち。
その橋渡しをビジネスの機会としてとして事業を行っている企業に「Slush」があります。
今回はその、Slushについて、ご紹介したいと思います。
参加者にまで浸透しているポジティブ精神
この会社は、フィンランドを拠点とするテクノロジーカンファレンス(会議)を運営しています。
2001年にスタートしたslushは今や80カ国から13000人を超える参加者、企業、投資家、メディアが集まる世界最大のスタートアップカンファレンスの一つとなっています。
代表取締役を務めるのは、若手のやり手CEO、ミキ・クーシ(Miki Kuusi)氏です。
4年前、Slushのリーダーとなる前は、起業支援するStartup Sauna、世界最大起業家コミュニティAalto Enterpreneurship Societyのリーダーとして運営を任されていました。
「参加を経験と位置付けてほしい」
イベントのゲストスピーカーにはフィンランド首相をはじめとしてfacebook、Twitterの経営陣など世界各国から呼び寄せ、起業コンペティションの賞金は世界最大級の2億ドルを設定しています。
起業家精神をもった人たちに勇気とネットワーキングの場を提供するだけでなく、ポジティブ精神が参加者一人一人に埋め込まれており、イベントの空気が「やればできる」ムードになっているそうです。
彼が考える、成功に一番重要なこととは何なのでしょうか?
夢は大きく!
長い間にわたり、多くの起業家や実業家に触れ、支援してきたKuusi氏。
ある年、スタイリッシュに工場の倉庫を改造して開催されたSlushのオープニングはこの一言で始まりました。
"Dare to Dream Big(夢は大きく!)"
起業家に必要な要素はたくさんありますが、一番重要なマインドセットは願望を大きく明確に設定すること(aalto.fi記事抜粋)だと言います。強い大きな願望があるほど、早くゴールに向かえるのです。
また、Kuusi氏は「起業はロックバンドに似ている」と言っています。
「みんな一世を風靡したロックスターに憧れ、ギターを手に持ち必死で練習を始める。でも、本当に有名になれるのはほんの一部。しかしたくさんの志願者たちが強い願望を持ち、必死に練習することで、社会現象となり、新しいバンドを生む ー 即ち新しいアイディアが生まれ、それに類似したサービスが後を追い、新しい事業が次々と生まれる」と。
Slushの前に運営していたStartup Saunaでは、早い成長と国際化のため、大学や他の成功実業家のサポートを提供し成功を促すサポートを行っていました。
ここでも、起業家や起業精神をもった人たちに共通していたのが夢を大きくもっていることでした。彼らの夢が願望に形を変え、その達成のため一心に走る姿を見てきた経験から、このようなことが言えるのでしょう。
Fake it until you make it
一般的に起業家たちは、自分たちのサービス、商品は世界一だと思っている人が多いと言われます。
人を引っ張っていくためには、自分と自分のアイディアを信じることが大切なのでしょう。
彼自身も、「アメリカのことわざに "fake it until you make it(成功したかったら、実現するまで成功しているように振る舞いなさい)"がある。これは目標を明確にもったら、チーム全体を達成するまでリードしていくためのビジョンづくりに大きく役立つ。そして達成する。願望を強く、大きく持つことがとても重要なんだ」と言っています。
このような熱い思いで、Slushを世界最大級のカンファレンスとして、数多くの成功を手助けしてきたKuusi氏。
今後の展開が楽しみです。
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