海外、特に途上国でモノを生産する企業に対して、みなさんはどのようなイメージを持っていますか?
「質が悪い」もしくは「安い賃金で働かせている」というような悪いイメージが思い浮かぶ人もいるかもしれません。
以下でご紹介する方は、発展途上国で雇用を生み出し社会貢献するだけではなく、高品質な製品を生産・販売しています。
今回は、アジア最貧国バングラデシュでジュート(黄麻)を使ったバッグを生産し、日本で販売する株式会社マザーハウス創業者、山口絵理子氏の魅力に迫ります。
貧困国の人々に生きる希望を
“ビジネスとして対価をいただける商品を作り、「僕達でもやればできるんだ」という思いを...(中略)...
そういった商品を通じて、私達がもっている途上国に対するイメージを払拭していくとともに、貧富の格差の縮小に少しでも貢献したいと起業を思い立ちました”
バングラディシュの人々の中には、今日・明日の生活の心配している人も大勢います。そんな途上国の支援として実際に雇用を生み出し、彼らがモチベーションを持って生活して行けるようにしたいと思ったようです。
一人でデザインからケア設計までをこなす
“コストがこれくらいだから、お店に並べたらこのくらいの価格になるな。すると、これくらい売れるかな、って。そうすると、利益度外視で新しいものを作りたいという気持ちと毎日葛藤(笑)。
でもその反面、経営をやっているからこそいいモノが作れるっていう感覚もすごくあるんです。
生産から物流、店舗でのディスプレイ・・・最終的にはカタログのディレクションまでして、さらにお客様の満足を考慮し、ケア設計まで。そこまででひとつのモノづくりなんですよね。
だからこそ、一貫性のある商品構成、デザインができるのかなって思っているんです”
製品デザインができ、製品ができ、その後お客さまの手元に届き、実際に使われることまで考えてデザインすることが、高い品質を保持できる理由です。それがあるからこそ、お客さまの満足が得られるのです。
もっと素直に生きたほうがいい
“やりたいことがあるんだけど、自分はできないんじゃないか?とか、この学校を出たから、こっちの方が良いんじゃないか?という固定観念に縛られすぎて、自分の声を殺して生きているのではないでしょうか。
同年代をみても、もっとこの人ならできるのにもったいないなと思える人が多すぎますし、もっと素直に生きたほうが良いと思います”
この考えを持っていた彼女だからこそ、事業を立ち上げるに至ったのでしょう。
自分を押し殺してただなんとなく生活をしていくよりも、困難はあるにせよ自分がやりたいことをやる方が、きっと充実した人生を送ることができます。
まとめ
自分たちの利益というより、途上国バングラディシュの人々たちの幸せを願って活動を続ける山口氏。
彼女のように、「人を幸せにする」ということを自分のやりたいこととして行動できる人が後に続いていってほしいものです。
<PR>その税理士報酬適正ですか?何人でも税理士無料紹介「税理士ドットコム」