海外MBAを持つ有力起業家が続々誕生中

日本には、日本ではなく、外国でMBA(経営学修士)を取得して大活躍する起業家が増えています。
日本でもMBAは取れるのですが、彼らはあえて外国の大学で取得することを選びました。日本よりも厳しい環境に身を置き、諸外国からやってくる秀才たちと切磋琢磨しつつ、ブレークスルーするための土台を築いてきたのです。
ここではそんな起業家のうちの10人を紹介し、彼らのアイディアやセンスの源を探ってみたいと思います。

INSEAD(インシアード)

①メリービズ・工藤博樹氏

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出典:kigyotv.jp
工藤氏は、経理のアウトソーシングを手掛けるメリービズ株式会社の代表取締役です。あるようであまりない”事務作業の外注化”を、クラウドソーシングを使ったサービスとして展開しています。
煩雑で手間暇のかかる書類作成などを外注化し、経理に携わる方や税理士の方に重宝されているのです。また、事務作業の経験者で育児などで会社勤務が難しいお母さんたちに声を掛け、クラウドソーシングの協力者として仕事をお願いすることで、事務作業のスムーズな外注化を可能にしています。
会社や士業の方の仕事をラクにしつつ、定時で働けない主婦の方々に就業経験を提供しているという、今まであるようでなかった仕事の依頼・就業形式を実現できている、社会への貢献度が非常に高い事業となっています。
そんな彼は、かつてINSEAD(インシアード)というフランスやシンガポールに拠点のある経営大学院で学び、MBAを取得しました。
 

②houzz・加藤愛子氏

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出典:kigyotv.jp
加藤氏はハウズ・ジャパン株式会社の代表を務めている起業家です。ここでは建築家やデザイナーといった建築・住宅の専門家とユーザーがつながりを持てるコミュニティを運営しており、その規模は世界最大とも言われています。
加藤氏もINSEADで学び、MBAを取得した1人です。
彼女は、起業tvでのインタビューで「もっとも大事なものはパッション=情熱」であると主張しています。
家を建てること、住宅を造ること、そしてそこに住むということに対して、もっと真剣に、プロとして考え取り組むことが大事であるというのです。だからこそ、このコミュニティではアイディア作りから購買まで一気通貫で取り組めるのかもしれません。
しかも世界中に公開されているため、さまざまなアイディアや情報にすぐにアクセスすることができるようになっていて、専門家にとってはこれ以上ないプラットホームを創り上げたのです。
 

 ペンシルベニア大学ウォートン校

③イノーバ・宗像淳氏

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出典:kigyotv.jp
宗像氏は東京大学卒業後、ペンシルバニア大学でMBAを取得しています。ペンシルバニア大学といえば、世界大学ランキングでトップ15位以内に入る、世界でも有数の名門大学です。
彼は、2011年に株式会社イノーバを設立し、コンテンツマーケティング事業を展開しています。
「コンテンツマーケティング」は近年ネット上で見かけるようになった言葉ではありますが、同社が取り組んでいるのは「ネットのマーケティング」です。作ったメディアに何人の人が来てくれたのか、どれほどシェアされたのか、などが一元で分かるツールを開発し、それを提供するなどしてマーケティングの支援活動を行っています。
ただコンテンツを作るだけではなく、そこにどれくらいの人が来ているのかの現状分析を容易に行えるようにしたのです。コンテンツを見に来ている人の行動が一部見える化されることで、その後のマーケティングや販促活動に大いに役立っています。

UCバークレー

④マイクロ波化学・吉野巌氏

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出典:mwcc.jp
吉野氏はUCバークレーでMBAを取得し、現在はマイクロ波化学株式会社の代表取締役を務めておられます。
彼ははもともとアメリカでコンサルティング事業に従事していましたが、「世界にインパクトを与えるビジネスに挑戦したい」と、マイクロ波化学を設立しました。
マイクロ波化学はこれまでよりも圧倒的に少ないエネルギー使用量、そして非常に小さな用地面積でもできるものづくりを目指し、世界のモノづくりを変えることを目標として事業を展開しています。
その中でも過去100年以上も変わっていない化学事業に注目し、マイクロ波を用いたモノづくりを展開しているのです。たとえば料理を作る時に欠かせない加熱方法について、マイクロ波を活用することにより圧倒的な速さで、しかも均一に火が通る様な加熱方法を実現し、それが一部の電子レンジにも適用されていたりします。
今後のモノづくりを根底から変え、私たちの生活にさらなる彩をもたらしてくれることでしょう。

マサチューセッツ工科大学(MIT)

⑤ビザスク・端羽英子氏

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出典:kigyotv.jp
端羽氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)でMBAを取得。MITといえば世界中から天才児が集まり、日夜その能力が競われ、世界でもトップクラスの名門大学として有名です。
端羽氏は現在、ビザスクというスポットコンサルティングのプラットフォームを運営しています。ビザスクは日本最大級のみならず、おそらくは日本でも唯一のコンサル提供プラットホームでもあるのです。
ビザスクに登録しているコンサルタントは約6,000人を数え、依頼される内容にはかなり高いレベルの相談・アドバイスが求められます。相談を依頼するのは法人が多いのですが、コンサルタントとして登録しているのは個人が多く、「◯◯について聞きたい」という要望に対して個人のコンサルタントが1時間単位の報酬で回答してくれます。
ビザスクの最大の特徴は、アドバイスを求めている法人とそれに応えたい個人とを気軽に結びつけ、組織と地域と世代を超えて知見をつなぐことができるプラットフォームであるということです。
個人として能力を試したい方、自分の経験を困っている法人に使いたいという方も多く、コンサルタントとして活動したい方にとっても経験値を積める格好の場所となっています。

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