10月28日、オンラインイベントプラットフォームのイベントレジスト株式会社は、株式会社フリークアウトから資金調達を実施した。調達額は明らかにされていない。調達した資金はサービスの充実化に充てられる見込み。
【ライターの視点】
イベントプラットフォームといえば、Peatix(ピーティックス)が有名かもしれませんが、今回はイベントレジストという会社が資金調達しました。
イベントレジストの特徴としては、2点あります。
1つ目は法人主催の比較的大型のイベントを扱っていること。
ピーティックスは「3人のワークショップから3万人のフェスまで」ということで、幅広く扱っていますが、イベントレジストはメインターゲットを絞っているようですね。
2つ目は主催者好みのイベントページが作成できること。
URLを設定できることができますし、デザインも自由に変更することが可能です。
今回、法人のイベントを扱っている点が、資金調達できた大きな要因だと感じています。
フリークアウトは「オンライン、オフラインデータホルダーとの連携を通じ、広告を生活者にとって有益な情報として届けることを目指す」と説明しています。
つまり、法人のニーズに合わせたサービスを提供し、イベント主催者のデータを集めている点がフリークアウトにとって魅力だったのでしょう。
イベントレジストの事業を考えると、今後もイベント主催者のデータを集めていけば、誰がどのイベントに興味を持っているか、どのイベントに参加しているのかがわかるようになり、将来的にはリコメンド機能でユーザーにビジネスイベントを伝え、主催者から収益を得る仕組みも可能でしょう。
チケットの販売手数料だけではビジネスモデルとして魅力的ではありませんが、利用者のデータを他の利益機会に活かすことができる点で成長を期待されているのでしょう。
フリークアウトは上場企業ですが、2010年設立のまだまだベンチャー気質が残った企業です。連携が双方の事業にとってどのように影響するのでしょうか。
ぜひ注目してみましょう。
【会社概要】
イベントレジストはオンラインイベントプラットフォーム「EventRegist(イベントレジスト)」を運営している。このサイトを使えば、イベントの作成から集金、参加者管理がオンライン上で行うことができる。
会社の設立は2011年、本社は東京都渋谷区にあり、代表取締役はヒラヤマコウスケ氏である。