5月27日、日本発のビッグデータ解析アルゴリズムを用いた製品・サービスを提供するエコノミックインデックス株式会社は、28日付で、株式会社クリーク・アンド・リバー社から2億円の資金調達を行った。これにより、製品開発や人材採用面で積極投資を行い、クラウド&コンサルティングサービスを通じた顧客課題の解決能力を高めていく見込み。
ライターの視点
現在ソーシャルメディアの急成長により、インターネットには膨大なデータが溢れ、センサーやモバイル機器から大量のデータがリアルタイムに生成されている。
エコノミックインデックスは、このデータを収集・分析することで、これまで見えなかった顧客の行動特性やリアルタイムの生産状況、トレンド検出、予測などを行っている。
具体的に、エコノミックインデックスの提供する、EIヒット指数の例を用いて説明する。
このシステムは、特定キーワードについて検索データ上やインターネット上にどのように存在し分布しているかを解析することで、「興味」と「関心」を軸に、市場・消費者の欲求をマッピングする情報提供サービスである。
これにより、ヒットさせる要素を算出し、商品の広告宣伝あるいは商品開発に求められるキーワードを導き出したり、映画・アニメ・ゲームといったコンテンツへの投資判断が可能となる。
今回の資金調達の決め手は、エコノミックインデックスがマーケティングを数値化し、客観的に把握しやすくしたことである。
専門的な経済手法などを用いた技術が高く評価されたのである。
マーケティングは重要な分野であるため、さらなるエコノミックインデックスの成長が期待される。
しかし、費用がかなり高額であるため、さらなる成長のためには、ベンチャーなどでも導入しやすいよう、多少質が落ちたとしても低額のバージョンを提供したりする必要があるかもしれない。
会社概要
エコノミックインデックス株式会社は、「すべての経済活動に等価性を」というミッションの下、経済活動をより豊かにするために、金融工学的手法、情報理論、統計的手法などを駆使して、日本語圏で経済活動を行うすべての人々の羅針盤となるようなさまざまな科学的経済指標を提供している。
設立は2012年9月、本社は東京都港区にあり、代表取締役エルマー J. ブローディー氏である。
エコノミックインデックスについてはコチラ
プレスリリースはコチラ