大手投資会社の投資と、ベンチャーキャピタルの投資の違いとは?

”お作法的なマーケティング”は知っておくべき


プレスリリースのタイミングなどの、”お作法的なマーケティング”は知っておけばよかったと思います。
今考えると、きちんと調べさえすればそういうふうにするべきだということはわかっていたはずなので、調べが足りなかったなと思います。今では、経営をやっているとだんだんネットワークが広がってきて教えてもらえるということもありますし、自社サービスでアドバイザーを見つけたりもします。

ユニゾン・キャピタルで経験してきた投資と、ベンチャーの投資は違っていた


シードの時とこの間シリーズA(起業したばかりのスタートアップ企業に対してなされる投資)の資金調達の時とで一番大きく違うのは、シードではほとんど実績がないので、経営者の想いやバックグラウンドというところで判断されますが、シリーズAの時は数字が出ているので、実績で判断されます。
私はもともとユニゾン・キャピタルで、実績で判断して成熟産業に投資していたので、経営者の想いやバックグラウンドで投資するVCとは違いました。なので、1回目の資金調達の時は、何をもって人は判断するのかというのが分からず、それまでの経験は全く活きませんでした。一方、2回目の時は、どう数字を見せれば理屈を付けられるのかというところで役立つものはありました。
やはりシードの時は、ビジョンや領域として面白いかどうかや、共同創業者のエンジニアを見て決めてくださっていたので私個人に対する質問もありましたが、2回目の時は一切そういう質問はなく、事業の質問が多かったです。

ゆくゆくは世界に


目指す世界観が「組織と世代と地域にとらわれずに、本当に欲しい知見に出会える」というものなので、よく人材業に間違われるんですが、私は情報サービス業だと思っています。
そのためにニーズを発掘していかないといけないと思っているので、企業に営業アプローチもしています。今は都内が多いですが、地域を超えることは大事だと思っているので、ゆくゆくはクロスボーダーの案件も取っていきたいと思います。

自ら学ぶ意欲を持つ人と働きたい


ビジョンに共感してくれるのはもちろん大事で、その上で学ぶ意欲が高い人と働きたいです。
みんな一生懸命頑張っているので、誰かがすでに努力したものを一からゆっくりやっていてもしょうがないと思っています。ひたすら早く学んで、新しく価値を提供するところに集中するべきだと思うので、誰よりも早く学べて、そこから努力できる人は非常に魅力的だと思います。

起業志望者に向けてのメッセージ


「やらない後悔よりやる後悔」、それに尽きると思います。チャレンジしたことがすでに素晴らしいと思うので。
私がMBAの時の友達に起業したことを伝えると、まず「congratulations!」と言ってくれました。日本だと、「子供いるのにどうするの?大丈夫?」と言われるので、そういうところがやはり違うなと思っています。
まずはチャレンジできたことが「おめでとう」なんじゃないかなと思います。
 
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