今回は、株式会社マックスプロデュース 代表取締役社長の桑原裕文氏と株式会社ユニコーンファーム 代表取締役社長の田所雅之氏に、「イベントの効能」についてお話を伺いました。

 

第2回目のインタビューはこちらから

(インタビュアー:株式会社アントレプレナーファクトリー代表 嶋内秀之)

【3本目(4分49秒)】

イベントの効能とは?

嶋内:代表的なクライアントとして、サイバーエージェントさんイベントの取り組みをされていると伺っていますが、サイバーエージェントさんの事例における「イベントの効能」について教えていただいてもよろしいでしょうか?

 

桑原氏:サイバーエージェントさんは、表彰の文化が会社の伝統としてあります。

皆さん「私たち(マックスプロデュース社を)お手伝いする業者とは思っていないです。パートナーとして一緒にやらせてもらってます」ということをいつも仰っていただくのですが、

サイバーエージェントさんは、「何か考えてください」ということではなく、”自分たちの表彰式を自分たちで作ろう”というモットーで社員さんやられているんですね。

そんな前のめりの姿勢の中で、私たちがイベントのプロとして、どのような手法を使うことがより感動的な表彰になるのか?というアイディアを出しながら一緒にイベントを作り上げていきました。

本当に選ばれた方の仲間の方が泣いてたりとか、選ばれなくて私の目の前で泣いてらっしゃる方もいましたけども、回を重ねるごとに組織が本当に強くなっていく様を感じ取れました。

今や広告業界のなかでもかなりトップクラスにきたのも、そういった一個一個の表彰式を続けてこられたことが非常に強い文化になってるなというのは。

サイバーエージェントさんも、過去に表彰イベントをやらないという決断をしたことがありまして。

その時に、社員のほうから非常に大きな声が上がって「なぜやらないのか?」と「なぜやってくださらないのか?」と。

続けてたときには聞こえてこなかったその声が、やらないと決めた瞬間にそういうふうに聞こえてきたときに、実は続けるなかで自動的にそういった文化が形成されてたんだなというのは実感されてると思います。

 

嶋内:なるほど。ありがとうございます。

 

田所さん:ちょっと今の話を聞いて、即興で今スライドを1つ作ったんですけど。

今の話を聞いて思ったのが、これ「エンプロイーエクスペリエンス」だと思うんですよね。

入社して、オンボーディングがあって、配属があって。

先ほどの桑原さんの話のなかで、例えば最初の3ヵ月を社内で育成するとなると、おそらくエンプロイーのいわゆる気持ちの浮き沈み、もしくはエンゲージメントの強弱というのが、多分そんなにビフォーアフターで変わらなかったと思うんですね。

もしこういう視聴者の方もそこにお悩みになるんだとしたら、僕は結構これマーケティングだけじゃなくて、多分このデザイン経営っていうのは、僕すごい広義になると思ってて。いわゆるユーザーに対するエクスペリエンスの設定ではなくて、エンプロイーエクスペリエンスですね。

そこにはやっぱりエンプロイージャーニーマップが大事かなと思って、こういう感じですね。

オフサイトイベント表彰式っていうのは、おそらく評価というのが多分実際の従業員の方の言語化であったりとかしてないかもしれないんですけど、気持ちがこういうふうにどうしてもきついとか落ちる場合があると思うんですよ。

 

ただ人事部の方とか特に直属の上司の方っていうのは、こういうのは分かってるはずなんで、
自社にとってのエンプロイーサクセスのエンゲージメントして、意味付けを感じて、キャリアアップもするし成長もする。

物心共にいわゆる充実するみたいなサクセスに向けて行動する。そこって結果なわけですね。

ただ結果の前の先行指標というか行動レベルにおいて何するかっていうと、先ほど示したみたいな多分人事の施策としては多分エンプロイージャーニーかなと思っていて。

例えばLINEさんもこういうのうまいですし、サイバーさんも何かこういうの多分おそらくやってるんじゃないかなと思ってますし。

その中の一つの施策として当然一つとして、表彰が少なかったりとか、非日常が少なくて改めて先ほどのミッションビジョンという深いところが考えるのがないとか。

と言うことなんですけど、多分各社にとってこれってユニークだと思うんですよ。ユニークだと思うんで多分やられてみるといいのかなと思いました。

 

嶋内:なるほど、エンプロイーエクスペリエンスですね。これもやっぱり型化できるといい社員が定着していきやすくなる。

 

田所:型化するというよりおそらく”仮説を立てること”かなと思っていて。

多分こういうキーワードがないとPDCA回っていかないと思うんですよね。

じゃあ自分たちの、要は社内の共通言語として当然そのプロダクトを作る人たちはいいカスタマーエクスペリエンスは何かっていう仮説を立てるわけなんですよ。

でもそれってより重要な成功例だ、もしくは対等、同じぐらい重要なステークホルダーでエンプロイーとかチームメンバーのエクスペリエンス、活躍するようなエクスペリエンスは何かっていうことを仮説を立てた上でそこのPDCAで回すのがすごい大事かなと改めて思いますね。

 

株式会社マックスプロデュース:https://max-produce.com/

株式会社ユニコーンファーム:https://www.unicornfarm.jp/

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