今回は、株式会社マックスプロデュース 代表取締役社長の桑原裕文氏と株式会社ユニコーンファーム 代表取締役社長の田所雅之氏に、「成長する企業における組織文化の形成」についてお話を伺いました。
(インタビュアー:株式会社アントレプレナーファクトリー代表 嶋内秀之)
【2本目(5分43秒)】
成長企業する企業の組織文化とは?
嶋内:この組織文化も勝手に形成されるものじゃないと思います。意図して作られてると思うんですけれども、どのようにして具体的に作ればいいのかについてですね、悩んでる方多いと思います。桑原社長の事例のなかで何かちょっと代表的なものをお伺いしてもよろしいでしょうか?
桑原さん:総会やるときも多分結構な決断だとは思うんですけども、続けていくっていう決断も結構大変なことで。
先ほど言ったIT企業さんでも、マンネリ化してくるそういった社内イベントをあえて中止にしたり延期にしたりしたときに、意外と文化が手に取るように分かります。
社員の皆さんの中から「なぜ辞めるのか?」みたいな「やっていただきたい」みたいな、そういった情熱の声が聞こえてくるんですよね。
その時に、形成してきた文化を自覚して、再度イベントを復活をさせる企業さんを見ていると、やっぱり続けていくことがすごく大事なのかなと。
そして一過性ではできないので、やはり1年2年3年続ける中で、総会などで自分が選ばれたいというような、目に見えないそういう価値観が生まれると、組織全体がやっぱり強くなるのかなというのは実感します。
嶋内:なるほど。田所さんこのあたりですね、組織文化の形成の仕方についてお伺いしてもよろしいでしょうか?
田所さん:はい。ちょっとこんなスライドがありまして。
企業っていうのをスナップショットでとるとこういう感じかなと思っていて。
当然そのミッションビジョンバリューみたいな言葉があってですね、文化ってこれ行動するなかの行動する量が蓄積されるものだと思うんですけど。それは動的なものですけど、多分スナップショットで撮るとこういう感じかなと思っていて。
当然根本にあるのは、「Why」ですよね。
何でそもそもやるのかみたいなところがあって。
当然そのビジョンというのは、僕は思うんですけど、例えばソフトバンクさんのビジョンというのは、「情報革命によって人々を幸せにする」ですけど、多分現状孫さんの頭の中で、情報革命は起ききっていないし、幸せになっていないという負の世界があると思うんですよ。
そこのギャップがあると。例えばサイバーエージェントさんですと、「21世紀を代表する企業になる」というところなんですけど、まだ21世紀を代表する企業になっていないと。そういう負があると思うんです。
当然その間には、どこの道をどういうふうにしてリソースを投入するかみたいな戦略があり、そのなかに戦術があるわけなんですけど。
当然そこを実現していくのは、人でありチームであると。そしてそこの行動方針としてはバリューがあるのかなと思っています。
今のはスナップショットだったんですけど、じゃあその動的なダイナミックで表すと僕は4つのループかなと思っていて。
この4つのループをぐるぐる回していくと、組織文化というか強みが蓄積されるんじゃないかなと思うんですね。
当然その一番上の1日単位とか、ともすれば半日単位とかに乗っかかれるような行動の量がありますと。
最近ですと1on1ミーティングだったりとか、マネージャーが部下に対してやるような定期的、より流動としては短期的なところなんですど。
一方で四半期とか、最近ですとOKRとかですね。3ヵ月に1回やりますというところがあって。
ただその上段として、先ほど見せたミッションビジョンバリューみたいなところというのは、当然そのOKRとか、いわゆる会社のオブジェクティブ。会社の目的に落とし込むっていうところがあるんですけど、大上段としてここなんですよね。
そもそもミッションビジョンバリューというのが、これって別に3ヵ月とかそんな期間では回さないとこなんですけど、まさに総会やるタイミング。
会社によっては、半年に1回。会社によっては、3ヵ月に1回。1年に1回最低限やると思うんですけど、それをやっていくっていうのがオフサイトがまさに僕は有効かなというのがあって、たまたまその桑原社長のお話を聞きながらオフサイトと通常ミーティングとの違いというのが、やっぱりその通常ミーティングっていうのは行動の質と行動の量なんですよね。にフォーカスしていくというところなんですけど。オフサイトってやっぱりそもそも、いわゆるループでいうと一番ここの下の部分ですよね。そもそもの我々の目指す方向は何なのか?
そもそも21世紀の代表する企業になるというふうに、具体的に出しちゃってますけど。本当にこの事業を続けることが、そこの負の世界があってビジョンがあると。
ここのいわゆるベクトルを決める場っていうところかなと思うんですね。
でもそこも改めてオフサイトっていう場であったりとか、イベントという場っていうのは一言で言うと、非日常だと思うんですよ。
アウトローボックスで考える機会かなと思っていて、普段の会議室ではなくてやる機会かなと。
僕の嶋内さんの回答としては、2つで捉えていてですね。おっしゃるところが確かに3つ、上の3つは分かるんですよ。ただ一番下のところですね。まさに文化の蓄積ってところに焦点があるんですけど、そこが大事かなと考えています。
嶋内:なるほど。なかなかその非日常をオフサイトでやっていくというまず捉え方が1つと、OKRですかね。OKRとか3ヵ月単位で回していくのとはまた違う時間軸で、半年とか1年で土台をそこで形成していくということに響いてくるということなんですね。
株式会社マックスプロデュース:https://max-produce.com/
株式会社ユニコーンファーム:https://www.unicornfarm.jp/