経歴
1988年生。国立長岡工業高等専門学校卒業後、筑波大学へ編入学。
大学卒業と同時にグリー株式会社に入社し、ソーシャルゲーム最盛期にマーケティング事業に従事。
ライフネット生命保険株式会社代表取締役社長、岩瀬大輔氏からの後押しを受け、2011年11月、高専、大学時代の友人と共にFULLER株式会社を設立し、代表取締役社長就任。
競合アプリの情報もわかる企業向けデータ分析サービス
-事業内容について教えていただけますか?
大きく分けてBtoCの端末管理をするスマートフォンのアプリ(電池の消費を抑えたりするアプリ)、もう一方はBtoBでアプリケーションを作っている企業をサポートするデータ分析サービスをしています。
この2つが1つのビジネスモデルになっていて、端末管理をするアプリでは、あまり使っていないのに電池を消費するアプリのアンインストールをおすすめするアプリを作っています。
アプリはブラックボックス的な感じで、実際どの程度使われているのかわかりにくいです。視聴率調査と同様に、僕達の大きなサンプル数の中からアプリを作っている会社に提供するというビジネスを行っています。BtoBの方が8割を占めています。
-御社の特徴はどこにあるのでしょうか?
自社のアプリの情報が分かる人は多いと思いますが、競合のアプリの情報(ユーザー層など)もわかるのは大きいと思います。また、市場調査をする時に他社アプリの情報まで見られるのは珍しいと思います。
原点は、仲間が夢を叶えられる場所を作れたらいいなと思ったこと
-学生時代、起業についてどのように考えられていたか教えていただけますか?
もともと高専卒で5年間プログラミングを学びました。当時はゲームが作りたいと思って高専に入りましたが、これという明確な夢はありませんでした。
18歳頃の時、周りに夢のある友達が多くて、自分は何をやろうかと思って、とりあえず近所の本屋に立ち読みをしに行きました。
たまたま留学書籍に目がつき、ライフネットの岩瀬社長の「ハーバードMBA留学記」を手に取りました。読んでみると面白くて、自分の知らない世界や会社を作れるんだと思い、起業って面白いなと感じました。
人前で喋ったり、みんなをまとめるするのが好きなので、起業に向いているかもしれないと思い、会社を作りました。いい仲間と一緒にやれたらいいなと思っていて、それが今の会社のメンバーです。
その時は夢があまりなかったのですが、仲間が夢を叶えられる場所を作れたらいいなと思ったのが原点です。
-GREEに入社され、そこからFULLERを設立されるに至った経緯を教えていただけますか
それほどIT志向ではなかったのですが、大学時代にシリコンバレーへ行ってITってすごいなと思い、それをGREEで体験できたのはすごく大きくです。
入社当時は80人程度だったのが、500人ぐらいの規模になるプロセスを見れたので、右肩上がりの成長を感じながら自分の中で成長イメージが湧いてきました。
スマートフォンが出始めた頃だったので、どうやってスマートフォンのユーザーを増やすのか、というマーケティングをしていました。
スマホアプリの市場がどうなっているのかがわかるデータが大事だと感じ、その考えが今の事業の原点でもあります。
-起業の一番の決め手は何でしたか?
2011年6月頃、ライフネット生命の岩瀬社長が起業家塾をやっていて、そこに参加したのがきっかけです。そこでプレゼンをしたところ、気に入っていただき、「遊びにきなよ」「応援してあげるから」と言っていただきました。この出会いは運命かなと思いました。
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