今回のインタビューは、AlpacaDB, Inc. 横川毅CEOに「共同創業者との出会い」「事業の変遷」「資金調達の決め手」「今後の展開」についてお話を伺いました。

(インタビュアー:菅野雄太、撮影者:高田梨菜)

前編はこちら

Alpaca・横川毅CEO:慶應大学からリーマン・野村証券へ。元金融マンが起業に至った経緯【前編】

【経歴】
Yoshi started his career in investment banking industry at Lehman Brothers Fixed Income Division in 2004, and earned a wide array of front-office financial experience, especially in structured finance, securitized products and alternative funds. During his 6 years of investment banking career, Yoshi worked and took leadership on multiple international projects involving Asia, NY, and London. After leaving the industry in 2010, he spent three years day-trading forex full-time himself. Then, he became involved with IT businesses, started out by co-founding a small software development shop with friends in both US and Japan, now at Alpaca, venture capital backed startup that builds deep neural network based solution and application for financial industry, that has offices in San Mateo and Japan.
2004年、Lehman Brothers Holdings Inc.に入社。証券化商品や金融派生商品を取り扱う部署に在籍し、多岐に渡る分野の金融経験を6年間積む。アジア・ニューヨーク・ロンドンを含む多国間プロジェクトのリーダーも務める。 退社後3年間は、個人でデイトレードを行う生活をスタート。 その後ITビジネスを始め、現在のAlpacaの前身となる小さなソフトウェア開発会社をアメリカと日本の共同創業者とともに開始。現在は金融業界の問題を解決するサービス(Capitalico)を展開し、サンマテオと日本にオフィスを構える。

慶応大学での共同創業者との出会い

2013年2月に株式会社IkkyoTechnologyという形で事業を始めたんですが、そのときの共同創業者は林という者でした。
林は慶応のSFC(湘南藤沢キャンパス)の入学式の直前に知り合いました。
たまたま林も僕もその時始まったAO入試(アドミッション・オフィス入試)で選ばれていたので、入学式でサクラをしてくれということで呼ばれて。お互い関西出身だったのでいろいろ話が盛り上がったんです。
お互いタイプが違うというか、その頃はちょうどITが盛り上がっていたのですが、彼はその分野の天才児みたいな人間で。僕は全然そんなの知らなかったので、逆に話がすごく合って。
「自分の分からない世界で超一流のこいつはほんまにすごいな」ということを強く感じた相手でした。

絶対に負けない自信があった

それまでは会社勤めだったので、2013年2月に会社を始めたときには、僕は「スタートアップ」という言葉も知らなかったし、起業をして仕事するという意味もよく分かっていなかったんです。
共同創業者の林は前にいた会社の人達からすごく信頼されていたので、「独立した」という話になると仕事が来ていて、それを仕事としてやっていました。たまたまその中の1つに画像認識の技術が必要でした。
画像認識はもともと機械学習の技術で、「今後人工知能云々という話になると、機械学習は重要な技術になってくるはずだから、これに絞って何かやれたらいいよね」という話をしていた中での「Categorific(カテゴリフィック)」でした。
林の技術力があれば、世界中のどんな奴が来ても絶対負けないという自信があったので決断しました。
 
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