シナジー効果とは?

「シナジー効果」はビジネスをする上で重要な項目の一つです。
シナジー効果とは、「相乗効果」という意味です。
具体的に言えば、企業がM&Aや経営多角化戦略を行う際に、
経営資源の有効活用や異なる事業を組み合わせることにより、単なる利益の合計だけでなく大きな付加価値を生み出す効果のこと
をシナジー効果と呼びます。
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出典:www.businessbourse.com
例えば、同業会社の水平型M&Aにより重複資源や重複投資の削減が期待できたり、販売会社と製造会社の垂直型M&Aにより相互補完が可能になったりすることです。
 
要するに、シナジー効果とは、会社・事業同士の連携や一体化などにより、売り上げ増進やコスト削減を図ったり、技術力を強化したりする時に使用する言葉なのです。

シナジー効果の反意語、アナジー効果とは?

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出典:www.shinoharashoten.com
実は、シナジー効果と関連の深い言葉があります。それは、「アナジー効果」です。
アナジー効果という言葉はシナジー効果の反対語で、事業間の相互マイナス効果という意味です。
 
シナジー効果を期待して、買収や合併、多角化をしても期待値以下の結果になってしまい、期せずしてアナジー効果となってしまうことがあります。
 
それでは、アナジー効果を発生しないためにはどうすればよいのでしょうか?
そのためには、シナジー効果の考え方をしっかりと理解することが大切です。

 間違ったシナジー効果の考え方

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出典:www.secureautoinsurance.net
シナジー効果とは前述した通り、違う会社同士の連携や一体化などにより、売り上げ増進をはかったり、コストの改善を行ったり、技術力を強化したりする時に使う言葉です。
 
例えば、大きなシナジー効果が見込めるM&Aを行ったにもかかわらず、最低ラインを超えることができずアナジー効果となってしまった場合、相互に悪循環を招きかねません。このようなアナジー効果の発生を防ぐためには、シナジー効果を目論むM&Aや連携の十分な検討が必要となってきます
 
同業種類のM&Aがシナジー効果を生むからと安易に考えることはよくありません。自社の状況、他社の状況、M&A後の予測をしっかりとふまえて、判断しましょう。
また、このアナジーを回避するもう1つの方法が、特定の機能に特化したピュアカンパニーです。
 
複数のメーカーから電子機器の生産を受注するEMS企業や、総合電機メーカーから分離した半導体専業メーカーなどがその例で、複雑化した多角化企業で生じていたアナジー効果を解消するために元の専門企業に戻そうとする動きをピュアカンパニー化といいます。
 
このようにアナジー効果を回避する方法が存在します。シナジー効果が期待していた時よりも小さかった場合には検討する必要があるでしょう。

 シナジー効果を狙った最近のM&Aや契約

次に、シナジー効果を狙った最近のM&Aや契約を3つご紹介します。
 

シナジー効果を狙ったM&A例① LinkedInによるSlideShare買収

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出典: techwave.jp 
 
2012年5月に、ビジネスパーソン向けプラットフォームを提供しているLinkedInが、プレゼンテーションや文書を共有するプラットフォームを運営しているSlideShareを1億1900万ドルで買収しました。
 
ビジネスシーンで多く使われるLinkedInとのシナジー効果を狙ったものであり、もともと連携の深かった二社の統合は自然であると言われています。


シナジー効果を狙ったM&A例② 株式会社絵家ホールディングス

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出典:www.hinokiya-holdings.jp
株式会社桧家ホールディングスは、首都圏を中心に鉄筋コンクリート住宅を販売するレスコハウス株式会社の株式を取得し、新たにグループに迎え入れることとなりました。
レスコハウスがグループに加わることによって、注文住宅は省エネ・高性能でありながらバリュー価値の高い中価格帯の「桧家住宅」、土地探しからの一次取得者層に強みを持つ低価格帯の「パパまるハウス」の郊外エリアに強い2つのブランドに加え、耐火・耐震のニーズが高い、所得や消費趣向が郊外とは異なる都市部に強みを持つ高価格帯の「レスコハウス」が加わり、首都圏市場のほぼ全エリアと価格帯の異なる3ブランドでの販売体制が整備されます。
 
このM&Aによって、レスコハウスは桧家住宅の年間2,000棟を超える実績に基づく、集客や販売戦略などのマーケティング、数々のヒット商品を生み出してきたデザイン力と豊富なアイデアによる商品力、既存オリジナル商材の活用や部材・商流の共通化によるコスト削減効果が見込めます。
引用:prtimes.jp
 

シナジー効果を狙ったスポンサー契約例③ あなぶき興産九州株式会社

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出典:www.anabuki-k.co.jp
あなぶき興産九州株式会社は、長崎市内でスーパーマーケット「ジョイフルサン」を13店舗展開する株式会社ジョイフルサンとスポンサー契約を締結しました。ジョイフルサンのスーパーマーケット事業の再建支援を目的としています。
 
あなぶき興産九州が所属するあなぶきグループは、総合不動産事業、プロパティマネジメント事業、介護事業などを手がけており、長崎市にも営業所を構えています。今回、不動産・住宅、管理、介護の既存事業に、食や流通の新事業が加わることで、グループ間のシナジー効果を発揮できるとしています。
引用:www.data-max.co.jp
 
このように普段行われるM&Aや契約は、お互いがWin-Winになるように設計されており、そこにはシナジー効果が生まれる可能性が高くなっているのです。
 
また近年の企業戦略として、M&Aや契約だけでなく、CVCという投資会社や投資部門を作り、投資によるシナジー効果を見込む企業が増えてきています。

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