就職活動の際、業種はもちろん組織の規模や設立年数を気にする人も多いのではないでしょうか?
今回は、大企業かベンチャーで悩んでいる人向けに、IT業界経験者の声を届けたいと思います。

自己紹介

私は新卒で某通信、IT系の大企業に就職しました。
その上の経験をもとに、新卒で大企業に入ることで組めるキャリアパス、仕事事情について紹介していきます。

なぜその会社、業界に進んだか

以前からどうしても進みたい会社、業界という訳ではありませんでした。
就職活動中に通信、IT業界が盛り上がっていた時期でしたのでブームにのったのも一つの理由ですし、仕事が面白そう、給料や待遇、安定に惹かれてなどよくある理由で進みました。
選考に合格し採用されたのも、一つの縁ということで選んだのもあります。

1~3年目の業務内容

1年目はほぼ教育期間といった生活が続きました。
私の会社は、約5ヶ月ほど導入教育期間となり、職場ではなく教育センターの様な場所で過ごし、そこでビジネスマナー、業務知識などを学びました。
この期間は社会人というよりは学生の延長の様な生活スタイルで、基本的には受動的に学ぶ生活が続きます。
大手企業は導入教育期間が長いのが特徴で、知人の話などによると会社によっては1年以上こういった生活が続くところもあるようです。
その後、選ばれた職場に配属されますが、配属後も1年目はほぼ見習いという扱いで先輩社員につき、OJTを受けながら雑用的な仕事をする日々が続きます。
2~3年目は、少し自分の担当の仕事というのもまさかれてきます。私ははじめ開発部門に配属されたので、その中で一つ担当する分野を任され仕事をしていきますが、この時期も基本的にはまだ半人前という扱いで、先輩や上司社員の下につきサポート的な仕事をするという形でした。
大企業の場合、人員も足りていますので、1~3年目はよく言えばしっかりと業務を学び成長できる期間が与えられる環境がある、悪く言えば、ベンチャーなどに比べると若干仕事がぬるく、バリバリ仕事をしたいという方には少し窮屈な環境かもしれません。

その後のキャリアパス

私の会社はジョブローテーションを導入していましたので、同じ部署で同じ職種をずっと続けていくという訳ではありませんでした。(もちろん同じ職場や職種を貫くというキャリアパスもあります。)
3年目以降は、総合職採用の場合、希望や能力、これまでの経験などを考慮の上、部署や職種のローテーションが行われます。
営業部門→技術部門というパターンもありますし、技術部門→経理総務部門というパターンもあり様々です。その後も数年単位でローテーションが行われる場合もあります。
入社8年目以上になってくると、役職が付き階級が上がってきます。8年目以上になってくると、それまで携わっていた部署で係長やリーダーなどのポジションとなって活躍する、経営推進部など経営に近い部署へ配属される、子会社などへ出向などといったキャリアパスが描かれてきます。
8年目、またそれ以上になってくるとジョブローテーションというのは少なくなり、一つの部署、職種に特化し、そこで深い仕事をしていくというパターンが多いです。

組織内での人間関係や環境など

私の会社もそうでしたが、大企業の場合、大抵の会社は組織内で規律やルールがしっかりと定められているので、理不尽な上下関係などはありませんでした。徒党を組んだり等もありません。
上司、部下での仕事上の上下関係はありますが、それ以外は基本的には対等な付き合いとなり、人間関係は穏やかでした。
正直学生時代のバイトなどの方が上下関係が厳しくピリピリしていた印象を受けます。

大企業は仕事も人間関係もゆったり

すべての会社がこうとは言いませんが、大企業は大抵こういった風潮かと思います。
ベンチャーなどと比べると仕事内容や人間関係などは比較的ゆったりとした環境があるかと思います。
ただし大企業の場合、入社年数が上がるほど、役職が上がるほど、行う仕事やまとめる部下の規模が大きくなり、急に仕事がハードになっていくことがあります。
ですので安定や穏やかさだけを重視して入ると、後々苦しい思いをする事もあるので注意しましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
大企業と一括りに言っても、全く企業文化が違うと思います。
しかし、若いうちから裁量を持ち、バリバリ仕事をするというのは、少し難しいのかもしれません。
ただ、役職が上がり、多くの部下を持った段階で、仕事の意義や責任の重さを感じるのは大企業の醍醐味かもしれませんね。
ぜひ、意思決定の参考にしてください。
<PR>その税理士報酬適正ですか?何人でも税理士無料紹介「税理士ドットコム」

【よく読まれている記事】
総利用者数300人突破!! 「起業の科学」著者田所雅之氏による、ここだけでしか見れないコンテンツ

『enfacスタートアップサイエンス』は、世界で5万回シェアされたスライド「StartupScience」制作者の田所雅之氏が、書籍300冊、経営者のブログ500本、自身のシリコンバレーでの起業経験と1000人以上の起業家を取材する中で体系化した知識を、動画ラーニングのenfacが、いつでもどこでも学びやすくまとめた動画学習コンテンツです。


2017年6月より1年間をかけて企画・撮影した105本。今後も、毎月2-3本新しいコンテンツをリリースし、学びを深めていくことをサポートします。
コンテンツを学習することで、「試行錯誤で時間を浪費する」「チーム内で噛み合わないコミュニケーションを続ける」などの無駄を省き、チームが本来の目的や使命に向かってより効果的に進むことができます。

これ以上は記事がありません

読み込むページがありません

おすすめの記事