今回のインタビューは、株式会社ラブグラフの駒下純兵さんに「学生時代の過ごし方」「学生起業のメリット・デメリット」「学生起業家としての時間の使い方」についてお話を伺いました。

(インタビュアー:菅野雄太、撮影者:高田梨菜)

【経歴】
1993年大阪生まれ、関西大学4年。
高校までは特に趣味や特技はなく、現在の仕事にも繋がっているカメラは大学から始めている。過去に大学のミスコンのメインカメラマン、美学生図鑑カメラマン、富士フイルム写真教室講師などのキャリアを積み、2014年1月にカップルフォトサイトLovegraphを創業し、現在は大学の単位を取り終え、東京でオフィスを構えてLovegraphの運営を行う。
今年10月にはLovegraphアカデミーという写真教室を開講することでカメラマンを育成し、さらに多くのカップルに寄り添っていけるようその範囲を拡大している。

全国のカップルをカメラマンが撮影

全国のカメラマンが、カップルや家族を撮影する『Lovegraph』というサービスを運営しており、今のところは若いカップルがメインです。
撮影した写真をウェブサイトにアップして、「撮っていただきました」と告知してもらうことによって、その周りの人たちにも「撮って欲しい」と思っていただくという形で、Webサイトで撮影依頼を募るビジネスモデルになっています。
サービスは2014年の1月からやっています。現在は全国に170人くらい北海道から沖縄までとアメリカ、カナダ、ドイツ、ニュージーランド、フィリピンなどにカメラマンがいます。

競合は「セルカ棒」

写真を撮影する事業をされている写真館などは沢山ありますが、あまり競合だとは思っていません。Lovegraphは若者がメインで使っているというのもあって、価格も安いからです。
強いて言うなら、競合は「セルカ棒(自撮り棒)」だと思っています。普段自撮りをしている人たちに、いかに「ラブグラフの方がいいよね」と思ってもらえるかが勝負だと思っています。

写真撮影をスタートしたきっかけ

大学に入ると、「サークルに入って友達といっぱい思い出をつくるんだ」と思っていましたが、いざサークルに入ってみるとあんまり面白くなくて。「このまま大学生活終わっちゃうのかな」と思っていた時に、たまたまミスコンのスタッフに誘われました。
そこで出会ったカメラマンの先輩にカメラを勧めていただいて写真を撮り始め、そこからは写真生活が始まりました。ずっとミスコンや美学生図鑑でカメラマンをしていて、ある程度キャリアを積み上げた時に、「もっと人に喜んでもらえることがしたい」と思いました。
そこで、大学の友達カップルを無料で撮影してWebサイトにアップしたところ、「私も撮って欲しい」という撮影依頼をいろんな所からいただくようになり、気づけば大きくなって今に至ります。

起業する気は全くなかった

僕は最初カメラマンになりたくて、起業する気は全くありませんでした
カメラマンになるために写真のスキルを上げようと思い、美学生図鑑で写真を撮ったり、カップルを撮っていたら、あっという間にサービスが大きくなりました。

カメラマン経験が活きていること

特にカメラマンを多く抱えるサービスではあるので、自分自身がカメラマンだったというのはいい所かなと思っています。
どういうところにモチベーションを感じて、この業界がどう動いているかがなんとなくわかっていたのは良かったです。

ライフイズテックの水野さんが起業のきっかけ

もともとはカメラマンになりたかったのですが、ラブグラフという事業が結構軌道に乗っていました。
カメラマンになったり普通の会社に就職するなどいろんな選択肢があった中で、ライフイズテックの水野社長に迷っているということをお話する機会がありました。「そんなの絶対起業するしかないでしょ」と言っていただき、お話が終わった15分後ぐらいに行政書士の方とFacebookでつなげていただいて、「まあいっか」となって会社を創ったという経緯です(笑)
ライフイズテックの水野さんがいなかったら、もしかして会社を創っていなかったかもしれません。

「好きなようにしなさい」という両親の言葉

両親は「あんたの好きなようにしなさい」という感じでした。母親の方はずっと「今時終身雇用制じゃないしね」ということは、口癖のように言っていましたね。
特にバイトもすることもなく、親からの小遣いももらわずにいたので、とりあえずお金は稼いでいるんだろうということで、自分で暮らしていけるならそれでいいんじゃないかということで、特に反対はされませんでした。
 
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