総務省の「就業構造基本調査」によると日本の起業家は約514万人(2015年2月時点)にのぼると言われています。
事業を始めた人、これから始めようと思っている人にとって、一番の悩みの種が資金の問題だと思います。
設立したくてもお金がない、借り入れではリスクが高い、資金調達手段が少ない、などの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
資金調達の方法としては、銀行の借り入れを活用するものもありますが、今回まとめているのは”返済不要”の助成金と補助金についてです。
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補助金・助成金ってそもそも何?
補助金・助成金というのは、「公的な組織からもらえるお金」のことです。特定の事業に国や地方自治体が支援してくれるお金のことになります。
助成金と補助金の違いとは?
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助成金と補助金の違いは大きく分けて2つあります。
1つめは、「受給の難易度」です。
助成金は、受給の要件が合えば基本的に受給できます。しかし補助金は予算があるため、要件が合ったとしても受給できない可能性があります。
また、補助金の場合は「どのような事業なのか」
2つめは、「申請期間の違い」です。助成金は長期期間の申請期間や随時申請期間が設けられています。
しかし、補助金は1か月程しかなかったりと申請期間が短くなっています。
助成金受給の4つのコツ
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助成金は誰でも受付されるものではありません。そこで、以下において受給確立を上げる4つのコツをご紹介します。
①【情報収集】
助成金は1種類ではありません。たくさんの種類の助成金から、自分の会社がどの助成金を受給できるのかを見極める必要があります。
大まかな助成金・補助金の種類としては、事業計画段階で小~中額を借りることができる「ちいさな企業未来補助金」、売上げ減少時のための「雇用調整助成金」、従業員教育を支える「キャリア形成促進助成金」、新規雇用をサポートしてくれる「トライアル雇用奨励金」、非正規雇用者のさらなる技術習得を支援してくれる「キャリアアップ助成金」などがあります。
また、地域限定の補助金助成金なども存在しますので、自分の地域の情報は細かく調べてみるほうがいいでしょう。
②【事前準備】
助成金には種類によって、「事前に計画書を提出する必要があるもの」と「求人を出す時点で申し出ておく必要があるもの」があります。
これらのように、事前の準備が出来ていないと助成金を受給できない場合が起きてしまいます。あらかじめ、助成金の受給の流れを調べておく必要があります。
③【申請期間内に間に合わせる】
助成金の申請期間は種類によって違いますが、提出する書類が膨大であると、気が付いたら締め切りギリギリ!なんてことがあります。
申請期間に間に合わせるためにも計画を立てて、申請書類を仕上げていく必要があります。
④【専門家を活用すること】
上記の①~③で述べたように、助成金の申請には、かなりの時間と労力を費やします。
多くの助成金の中から自分の会社の現状に合った助成金を探し、膨大な書類を仕上げるという作業は、をしながらでは中々時間を取るのが難しいです。
これらを代わりにしてくれるのが、社会保険労務士です。社会保険労務士は、助成金についての知識も豊富ですので、受給成功率も格段に上がります。
助成金と補助金のデメリット
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助成金と補助金は原則的に返済不要というメリットありますが、デメリットもあります。
それは、「助成金も補助金も原則的に後払い」という事です。
通常の融資のように、申請し許可が出るとすぐに入金というわけにはいきません。
申請を終えても、受給までに公的機関の審査が行われるため、助成金を利用することを決めてから受給まで多くの時間が費やすことになる場合があります。
助成金を正しく使いましょう
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起業時に必要な資金の平均は約300万円と言われています。
助成金と補助金は原則的に返済する必要もないので、うまく活用できれば起業時の強力な資金調達方法となります。
助成金にはメリットとデメリットもありますが、このような制度があることも起業するうえで知っておいて損はないでしょう。
助成金の種類や詳しい内容は、厚生労働省のホームページをごらんください