起業するという想いは、ある日突然思いつくこともありますが、小さい頃の環境や育ち方に影響されている場合も多いにあります。
起業家精神というものは、起業して会社を経営していく上で大切なだけではなく、その他にも様々な影響を与えます。
今回は、そんな起業家精神とはどういうものなのか、そしてそれが備わっている人の5つの特徴についてまとめました。

起業家精神とは

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出典:http://lukethomas.com/innovation-vs-entrepreneurship-whats-the-difference/
起業家精神とは、entrepreneurship(アントレプレナーシップ)の訳語であり、”新しい事業分野を切り開くための精神”と言われています。
例えば新規ベンチャー起業の立ち上げの場合、一般的に起業家は、最初は小規模なアイデアを独力で事業化し、初期費用を必要最低限に抑えながら、その事業に時間をつぎ込み、早く軌道に乗せようと努力します。
しかし、大きな可能性を持つ一方で、施設や資金などが大がかりなアイデアを事業として成功させようとするベンチャー企業の場合は、自分一人でやり通すのが困難な場合があります。そんな時は、投資家や多くの協力者の支援を得る必要が出てきます。
いずれも共通しているのは、1つの目標に向け途中で投げ出さず、いかなる状況においても困難を乗り越え自らの可能性を最大限に発揮して道を切り拓いていくことの重要性です。
それが起業家精神と呼ばれるものなのです。

起業家精神はなぜ大切?

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出典:http://www.businessfranchiseaustralia.com.au/expert-advice/50-shades-grey
グローバル化やテクノロジー化の波で、世界は常に大きな変化を続けています。
先の見えない時代に必要なのは、起業家のように考えて行動していくために起業家精神を持つことなのです。
それは、思い立ったらすぐに行動し、その結果をしっかりと受け止め、分析して次に活かす。
それを常に繰り返しながら一歩一歩前進して物事に取り組んでいかなければ、この目まぐるしく変わる社会にはついていくことができません。
行動しなければ、何ができて何ができないのかがわからない。そして、行動は必ず形になり、現実がわかります。
現代を生き抜くためには、起業するしないにかかわらず、日常の中のあらゆるできごとにおいて、慎重かつアグレッシブに歩き続けていくための起業家精神が大切になってくるのです。

起業家精神がある人の5つの特徴

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出典:http://www.forensics4africa.com/do-you-think-you-have-entrepreneurship-skills
起業家精神をもっている人の5つの共通点を以下で紹介します。
①自己依存
何か問題があっても、自分でなんとかする姿勢を持っています。どんなに大きな問題であれ、まずは自分で考えて動き出すとことができます。
周りや状況変化に期待しすぎることなく、自分の可能性に期待することが重要です。
そして、物怖じせずにどんどん思いつくアイデアをチャレンジしていくことも欠かせないポイントです。
②自己管理
自分の可能性を最大限に発揮するために、常に最高のコンディションに保つことができるということです。わかりやすい例で言えば、体調管理やモチベーションコントロールなどがそれらにあたります。
起業したての頃は、24時間365日働きづめになることも少なくありません。その時には経営者の身体は大切な資本となります。それを意識し、日頃から自己管理を心がけることが必要なのです。
③自己責任
どんな問題があっても、その原因は自分自身にあると考えることです。失敗が起きた時に、他人や環境のせいにしていてはその人自身の変化や成長にはつながりません。
自身の行動を省みて、どうすればうまくいったのかを考えることで、その後の行動や考え方を変え、成功に近づいていくことができます。
④自己評価
他者からの評価だけでなく、自分が納得できる状態になるまでとことん努力し続ける姿勢を持つことです。
他者に対する競争心だけではなく、自分に対しても競争心を持つことが大切です。
⑤他者信頼
他人を信じることです。そして、その人のために自分でできることがあれば、協力・支援することです。
起業家精神がある人は、自分自身に厳しく他人に優しいという事が共通しているといえます。
もちろん、優しさだけでは経営はうまくいきませんが、経営者として従業員についてきてもらうことは必須条件になります。
また、自分ではどうしてもできないことがある場合には、その道の専門家やプロに頼らなければなりません。そういった時に、他者を信頼して協力者を集めていかなければならないのです。

起業家精神を育成するためには?

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出典:http://www.mindful-abundance.com/saving-for-our-children/httpwww-dreamstime-com-image20806332/
起業家精神は、鍛えることができます。起業家精神育成の種類は2つあり、「会社を経営するマネジメントの教育」と「起業家精神の中に含まれている思考力・創造力・問題解決能力やリスクにも立ち向かっ ていくチャレンジ精神などの育成教育」です。
現に起業をしようとする人の支援だけではなく、将来の起業家へのアプローチ、そして起業するしないにかかわらず教育していくことが大切です。

1つめの「会社を経営するマネジメントの教育」においては、社会人や大学生になってからセミナーや講習会の教育で身につけていくことが可能です。
2つめの「起業家精神の中に含まれている思考力・創造力・問題解決能力やリスクにも立ち向かっ ていくチャレンジ精神などの育成教育」においては、短期間で簡単に身につくものではないため長い時間をかけて個人の内なるものに形成されていく過程を必要とします。

文科省でも、小中高校からの起業家教育を推進するため、教員用指導事例の作成・普及等の施策を行うこととしています。すでに杉並第四小学校や品川女子学院等では、起業家・創業経営者の話を聞いたり、課題を発見して自ら学び、自ら考え、主体的に判断して行動し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成するなど実践しています。
「ゼロから何かを創り出す」ということを学び、経験することに重点が置くことが起業家精神を育成するために必要だと思われます。
 
これから、学校教育において「起業家精神」を自然に、そして体系的に教育される場面が増えることで、起業する人の人数も増えてくることが予想されます。
そのような時に基盤となる考え方や、成功した起業家に共通していることなど知っておくことで、世界で成功できる起業家が1人でも多く生まれていくことを期待したいと思います。
『起業家に向いていない人の7つの特徴』
『あなたの起業家タイプとは?』
『起業家が行っている習慣とは?』
 

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