最近では、スマートフォンの契約件数の増加に伴い、スマホゲームがトレンドとなっています。
今回は、スマホゲームの開発と販売を手がけるシリコンスタジオ株式会社のビジネスモデルをご紹介します。
10代20代の若者がターゲット
コンテンツ事業に関しては、スマホゲームのユーザーである10代、20代の若者をターゲットとしています。
また、同社はゲーム開発支援や3Gの最新の技術提供も行っており、そういった場合のターゲットはゲーム会社となります。
そして、人材事業に関しては技術の高いクリエイターを求めているゲーム会社やその他エンジニアを必要としている会社がターゲットとなります。
このように、様々な事業を展開していることによって、ステイクホルダーも幅広いということができるでしょう。
事業展開
シリコンスタジオ株式会社では、先端CG技術やオンラインソリューション等を提供する開発推進・支援事業、コンシューマーゲーム、スマートフォンゲームの開発・販売を行うコンテンツ事業、クリエイティブ業界に特化した人材事業の3事業を展開しています。
開発推進・支援事業では、ゲーム業界や映像業界を中心としたコンテンツ開発企業に対し、シリコンスタジオが長年培ってきた最先端のCG技術や、技術をパッケージ化したミドルウェア製品の提供を行っています。
また、コンシューマーゲーム、アーケードゲーム向けのオンラインソリューションも展開しており、サーバープログラムの開発からデータセンターの構築、サーバー運用までをワンストップで提供しています。
コンテンツ事業では、コンシューマーゲームの開発、スマートフォンゲームの開発、販売を行っています。
人材事業ではゲームや映像などのクリエイティブ業界に特化した人材派遣および紹介事業を行っています。開発推進・支援事業やコンテンツ事業での経験を活かし、シリコンスタジオ独自のノウハウとコネクションによる精度の高いサービスが特徴です。
3事業のバランスを変えていきたい
現段階では、売上高の構成比率は約5割がコンテンツ、約4割が開発推進・支援、残り1割が人材となっていますが、寺田社長は以下のように考えています。
"ゲームは当たれば大きいですが、波があります。開発支援はコンテンツの爆発力にはかないませんが、安定しています。人材派遣も現在は割合が小さいですが、年率約30%ずつ成長していますし、まだまだ成長余地がたくさん残されています。良い補完関係にしていきたいですね"
技術者集団であることが最大の強み
"もともと自分自身がエンジニア出身ですし、弊社の母体となったシリコングラフィックスにも優秀なエンジニアが揃っていましたから、そういう色がでているのかもしれませんね"
同社は、当時ゲーム業界において先駆者的なポジションに位置していた米シリコングラフィックスの日本支社として1999年に創業されました。そのシリコングラフィックスの影響を少なからず受けているのだと言います。
とは言っても、優秀なエンジニアを見つけてくるのは至難の技。どのように採用を行っているのかということについてはインタビューで以下のように述べています。
"今、日本の大学でCG系の研究室といえば数が限られています。そのためほとんどの大学にOBがおり、積極的にOB訪問をしてリクルーティングにつなげています"
数の少ないエンジニアだからこそのリクルーティング方法だと言えます。
まとめ
ここまで、シリコンスタジオのビジネスモデルについて簡単にまとめましたが、いかがでしたでしょうか?
現在、その市場が伸びているだけに、競合や新規参入も多くなっているスマホゲーム業界。
その技術力を駆使して、ユーザーから絶えず愛されるコンテンツを出してくことができるのでしょうか?
今後の発展に期待しましょう!
<PR>その税理士報酬適正ですか?何人でも税理士無料紹介「税理士ドットコム」