認知限界と組織マネジメント

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出典:gahag.net
“認知限界”という言葉を知っていますか?
 
認知限界とは、1人の人間が情報を正しく認知・処理できる能力の限界のことです。
もともとは組織論を研究していたハーバート・サイモンが提唱したもので、人は認知限界を克服するために組織を構築すると言いました。
 
そして、組織論における認知限界のもう1つの意味として、「経営者が認知・理解できる従業員数の限界」というものがあります。
一般に150人を超えると十分な管理は難しくなると言われています。実際に、社員30人の頃はそれぞれの社員の気持ちを考えられたかもしれませんが、50人、80人、100人と増えていくにつれてそれは難しくなるでしょう。これはどんな優秀な経営者でもぶつかる問題です。
 
普通に働いていたと思っていたのに突然退職を切り出した社員。
目に見えないところで綻びが出たチーム。
 
これらの問題の原因の一部には、認知限界が潜んでいるかもしれません。
 
そのような認知限界を克服するためのツールがあります。
今回は、経営者が従業員の気分と本音を把握するホットラインツール「スマイルスコア」について紹介します。

スマイルスコアとは

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出典:smilescore.jp
スマイルスコアは、従業員の気分や調子、考えていることなどの情報を経営者が把握する手助けをするツールです。
 
従業員は1日1回、自分の気分や調子を11段階で評価して回答します。コメントを付け加えることも可能です。この情報が経営陣に伝わり、従業員それぞれの状態について把握することができます。
 
他にも、従業員は匿名で経営者にメッセージを送ることができ、悩みや考えを経営者に直接に伝えることができます。匿名なので、比較的気軽に使用できる機能です。
 
経営者側は、個人スコア、チーム(部署)ごとのスコアを一覧やグラフで見ることができ、問題を抱えていそうな従業員や、フォローが必要そうな従業員を見つけることができます。また、匿名のメッセージもそれまで隠れていた課題の発見に繋がります。
 
これらの機能により、スマイルスコアは、離職率を改善し、チームビルディングを成功に導き、結果として安定した収入と強い組織を作り上げようとしています。
 
「いくらぐらいで使えるのだろうか」と思ったあなた。
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実際の活用例~株式会社ホープ~

伝達図
出典:smilescore.jp
では、実際にスマイルスコアを使った株式会社ホープの感想を見てみましょう。
 
ホープは、自治体の支援を目的とした事業を展開している会社で、企業と広告のマッチングサイト「LAMP」などを運営しています。
 
ホープの公式サイトを見てみると、「社員紹介」や「社員の一日」、「社内風景」などのコンテンツが豊富にあり、社員を大切に思っていることが伝わってきます。
 
現在のホープの従業員数は約100名(2016年)。2016年6月に東証マザーズに上場したホープは、300人規模の会社を目指すためにスマイルスコアを導入しました。
 
ホープの社長である時津孝康氏は、30名規模のときは創業者が引っ張り、100名規模までは役員と協力してコミュニケーションを取れたと語ります。しかし、300人規模への拡大を考えたとき、課題に直面しました。
 
ホープでは、経営会議などでスマイルスコアの情報を共有し、スコアの低い社員に声をかけるようにしています。また、匿名機能からの意見については、すぐに検討して朝礼や社内SNSなどでフィードバックするようになっています。実際に、女性ならではの意見などの普段気づきにくい投稿もあったと言います。
 
さらに今後、ホープではだれがどのような仕事をしたいのか把握するための情報ソースとしてスマイルスコアを活用し、ジョブローテーションに取り組んでいきます。より適材適所な人材活用が期待できそうですね。

組織マネジメントのソリューション

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出典:free-illustrations.gatag.net
やはり人数が増えてくると組織マネジメントは難しくなります。それまで取っていたマネジメント手法では上手く行かない時が来るのです。
 
その時に、どれだけ迅速かつ的確に対応できるかが、経営者に問われる能力だと思います。
 
新たな課題に直面したときのために、さまざまなマネジメント手法やツールを探し続けることが大切です。

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