9月15日、モバイルCRMサービスを提供する株式会社オークニーはサイバーエージェント・ベンチャーズやSMBCベンチャーキャピタルなどから資金調達を行った。今年6月に調達した日本政策金融公庫からの資本性ローン(挑戦支援資本強化特例制度)と合わせ、1.9億円の調達となった。調達した資金はクラウドサービス「Orkney Upward(以下、オークニー アップワード)」の機能強化、顧客サポート向上、マーケティングや営業体制の強化に充てられる見込み。
オークニーは数あるCRMサービスの中で、スマートフォンやタブレットなど、スマートデバイスファーストのサービスを展開していることが珍しい。特に位置情報活用に最適化している。たとえば、外出先で空いた時間に近くの顧客先を表示したり、報告書を地図に連動させられる。会社の設立は2002年、本社はみなとみらい(横浜市西区)にあり、代表取締役CEOは森亮氏である。
今回の資金調達は、日本政策金融公庫からの融資(上限3000万円)でサービスを改善し、成長市場でシェアを獲得できることを示した上で、ベンチャーキャピタルからの調達に成功した良い事例である。