これからの“クルマ”のカタチ

「車は一家に一台」
 
そんな高度成長期を生きてきた多くの方にとって車はロマンでもあり、夢や希望を象徴するものでもありました。
 
その一方で、今、若者の車離れが指摘されています。不安定な世界情勢、先細りが見込まれている日本経済・・・そんな時代にミニマムに生きたい若い世代にとっては、車は価格も維持費も非常に高価な買い物です。
 
しかし、どんな世代の人にとっても、車が便利な移動手段であることは変わりません。公共交通機関が少ない地方都市はもちろん、病気やケガの際、大切な人とのちょっとした遠出など、緊急時や思い出のためには欠かせないものです。
 
そんな日本の車意識を変えるべく始まったサービスをご紹介します。

新しいカーシェアのカタチ

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出典:sharenori.com
株式会社シェアのりは、「だれもがクルマをつかえるセカイを」をコンセプトにした新しいカーシェアサービスを提供しています。
 
現在東京都、神奈川県、埼玉県等の関東エリアを中心に展開していて、場所を入力するだけで利用可能な車をすぐに検索することができます。
 
例えば、「渋谷駅」で検索すると、ジープ・チェロキーやフォルクスワーゲン・ゴルフなど車好きにとって憧れの車もヒットします。この中から車や使用日時を選び、所有者と受け取り方法や場所・返却場所を調整し、車を受け取ることでシェア開始です。
 
運転中に困ったことがあってもカスタマーサポートがすぐに受けられる他、もちろん保険にも入っているのでドライバーは安心してサービスを利用することができるのです。

日本が誇る「おすそ分け」

Prairie dogs share food at SF Zoo. San Francisco, CA
出典:www.williamzhang.com
こんなカーシェアサービスを運営しているのは、株式会社シェアのりです。北海道札幌市出身、学習院大学卒の代表取締役田中誠人代表を中心に、エンジニア、デザイナー、カスタマーサポーターの精鋭6人のメンバーで日々円滑なサービスの運用に取り組まれています。
 
このサービスのきっかけになったのは、日本に昔からある“おすそ分け”の考え方です。昔は隣の家にお醤油を借りに行くことも気軽にできるほど、「ご近所さんへの信頼感や困った時はお互いさま」という他人への許容の考え方がありました。
 
現代は人間関係もどんどん希薄になっていて、隣にどんな人が住んでいるのかもわからないというのも普通ですが、あえてそんな時代に挑戦したのがこのカーシェアサービスです。
 
ご近所さんが使っていないクルマを、急なお迎えや、通院に際に少し借りることができたなら・・・。年に1度の家族旅行に素敵な新しい思い出が加わることがあるのなら・・・。顔が見えないネットやアプリというシステムを通して、新たな人間関係を築くきっかけにもつながるかもしれません。

カーシェアが作るミライ

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出典:picjumbo.com
株式会社シェアのりのミッションは「クルマを持っていない人が、あたかもクルマを持っているかのように生活ができる社会」の実現です。
 
現在、シェアのりのサービスは関東エリアを中心に展開中ですが、今後は関東エリア以外にも拡大していく予定です。
 
webを通じて新しいコミュニケーションを生み出す、シェアのりのサービスにこれからも注目です。

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