世界で2カ所しかないプロトタイプ専門のネットワークが京都に!その全貌とは?
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量産化試作のプロフェッショナル集団
そこで注目したのが、量産化試作のプロフェッショナル集団である「京都試作ネット」という団体です。ここには京都の100社程度の中小企業が属しており、試作に特化した量産化を行っています。
こういったグループはありそうでなかったというのが非常に面白い点で、プロトタイプ専門のネットワークはドイツと京都にしかないということが、調べてみると分かりました。それであれば、京都の強みを生かしたプロトタイピングのサポートができるんじゃないかと思い、『Makers Boot Camp』を考えました。
量産化試作を前提としたハードウェアアクセラレータープログラム
『Makers Boot Camp』は、量産化試作を前提としたハードウェアのサポートをしていこうというものです。初めから金型が必要だということは分かっているので、プロトタイピングの物を1個作る段階からそれを視野に入れておくと、だいぶやり方もスピード感も変わってくるだろうと思っています。そのように、量産化試作を視野に入れながら、物を1個作るところをサポートしていくというのが私たちの大きな特長です。
世界のハードウェア・アクセラレーター
これが実現できれば、世界のハードウェア・アクセラレーターと連携していこうと思っています。今世界中で沢山のハードウェアをサポートする企業は出来上がってきていますが、こうしたところは物を1個作って資金調達するところまでをサポートしています。
資金調達ができた後は全て中国に流れていくのですが、それがなかなか上手く行っていないという状況です。それを一旦日本の京都に持ってきて仕様固めを日本で行い、その後で中国に流れていくというエコシステムを作っていくことを考えているところです。
まとめ
『Makers Boot Camp』の特長をまとめると、①All京都でハードウェア・スタートアップを育成②量産化までシームレスなハードウェアのアクセラレーション③海外アクセラレーターと連携してベンチャーを発掘することが挙げられます。
運営体制
株式会社Darma Tech Labsは今年の8月に立ち上げて運営しています。メンバーは私と、現在みやこキャピタル株式会社で京都大学のベンチャーキャピタルのパートナーである藤原健真、そして京都試作ネット代表の竹田正俊さん、弁護士の森理俊さんの4名で会社を立ち上げました。
事業モデル
今考えている事業モデルは、1つは「アクセラレーション」で、ここに入居してくるベンチャー企業に投資をして試作品を作ってもらいます。2つ目に、ハードウェア・ベンチャーはものを作るのも大きな課題ですが、物を売ることも大きな課題ですので、そのサポートもして行こうと思います。3つ目は、このアクセラレーションプログラムを色んな企業に提供し、そこからの受講料を考えています。
過去の取り組みと今後の予定
活動は今年の3月からスタートし、京都・東京などでセミナーを開催してきて、8月に法人登記をしました。第1期は9月10日から京都でスタートします。どんな企業が入ってきたかというと、ハードウェアのプロダクトを作っている企業です。場所は京都・奈良・大阪・東京から集まってきています。
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