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ビジネス最重要単語「KPI」・「KGI」
出典:gahag.net
ビジネスシーンにおいて、「KPI」や「KGI」 は最重要単語です。
では、「KPI」とは何でしょうか?
「目標達成のために設定する数値のことで……」
知っているつもりでも、なかなか明確には答えられないかもしれません。
改めてKPI、KGIとはどのような意味でしょうか。
今回はKPI、KGIの意味と設定の仕方について解説していきます。
KPIとKGIって何?二つの違いは?
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誰しも勉強や運動、趣味などにおいて何らかの目標を立てて実行するものです。
ビジネスの場も例外ではなく、中期経営目標や1ヶ月の売上目標など、様々な数値を設定してそれをもとに日々の仕事をこなします。
このビジネスの上で定められる様々な数値や達成目標のことをKGIやKPIという言葉で表します。
KGIとは
KGIとは、key goal indicator の略で、企業の最終目標の達成度を評価するための重要目標評価指標のことをいいます。
KPIとは
KPIとは、key performance indicator の略で、企業で定めた目標の達成度を評価するための重要業績評価指標のことをいいます。
要するに、KGIは最終目標で、KPIはその最終目標のための短期・中期目標だと考えていいでしょう。
上図のように、KGI(最終的に達成したい目標数値)があり、その下層にKGIを達成するためのKPI(目標数値を達成するための短期・中期目標)がいくつも並んでいるようなイメージとなります。
KGI、KPIの設定は目標を明確化するだけでなく、目標に対する行動をより明確にできるためビジネスシーンでは非常によく使われます。
大まかなイメージを掴んでいただいたところで、「Webメディアを立ち上げ運営する」と仮定して、KGIとKPIの設定方法をご紹介します。
KPI、KGIを設定してみる:事例Webメディア立ち上げ篇
ここからは、実際にKGIとKPIを設定する方法をご紹介します。
会社の自社商材を販売するためのWebメディアを立ち上げることになったと仮定して、KPIとKGIを設定していきましょう。
KGIの設定
KGIは最終目標を決定した後に設定します。
このケースにおける最終目標を、Webメディアを通じて契約成立した案件による売上高1000万円とします。
その最終目標を達成するために必要な数値、例えば半年間のpv数を180万pvであるならば、半年間の総pv数180万pvがKGIとなります。
KGIの設定は、最終目標を実現するために、達成しておく必要のある数値を入れることが重要です。
KPIの設定
次にKPIを設定します。KGIを達成するためには、どのような数値を達成すればよいでしょうか。
月間獲得pv数を30万pv、検索順位の1位表示やページの回遊率の上昇、facebookいいね数1万、シェア数100…など様々です。
この数値1つ1つがKPIです。立てた目標を達成するために、必要でかつ具体的な数値というものがKPIです。
ここでは、
・月間獲得pv数30万pv
・facebookいいね数1万
・シェア数100
をKPIとして設定します。
ToDoの設定
KGI、KPIの設定において、数値目標の見える化ができた時点で満足してしまわないように注意が必要です。
これでは、テスト期間1週間でやる勉強の計画を立て満足し、行動できない学生と同じ現象が起き、日々の業務にKGI、KPI設定の効果が見られなくなってしまいます。
したがって、KPIを定めた後は、実際にそれを達成するためにどうすればいいのかというToDoにまで落とし込みましょう。
イメージは上図のようなものです。
KPIそれぞれに様々なToDoを設定します。
極端に言えば、設定したToDoさえこなせればKGIは達成できるという仕組みです。
もちろん大半は計画通りにはならないので、要所要所でKPI、ToDoの変更が必要です。
設定したKPIに対して、
月間獲得pv数30万pv
→①記事を週に10本公開。②SEO対策を週に5本
facebookいいね数1万
→①facebookページの更新を週に10回。②いいねのリクエストを週に100本送る
シェア数100
→①友人10人にシェアをお願いし、実行。②コメントを添えてシェア
と、より具体的なToDoを計画しましょう。
このように、KGI→KPI→ToDoの順に目標に沿いながら具体的な実行案まで考えることが大切です。
【注意点】常にKPIがKGIの軸からぶれていないか注意する
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KPI・KGIを設定する上で、自分が立てたKPIが最終目標であるKGIを達成するために適しているかどうかを検討することが非常に重要です。
WebメディアのPV数をKGIとして挙げているのにもかかわらず、「月10回勉強会に参加」というKPIは、KGI達成に直結しづらいのであまり良い指標とは言えません。
もちろんセミナーイベントに参加して、新たなユーザーを獲得するというなら話は別です。その場合は、KPIを「セミナーイベントに参加して新規ユーザーを100人達成する」などに変更しましょう。
KPIをこなせば(もっと言えば、さらに下層のToDoをこなせば)、KGIは自然と達成できている状態になるという考え方ですので、KPIを完遂したのにKGIへの結果が満足いくものでないなら、KPIの設定を間違えたということになります。
KPIの設定を行う際はしっかりと軸に沿っているか確認しましょう。
(参考)SMARTの法則
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目標設定をする上でSMARTの法則というものがあります。
KPI・KGI設定時に役立つものですので、意識してみましょう。
Specicic(具体的、わかりやすい)
具体的かつ分かりやすい目標となっているかを確認しましょう。
「頑張る」や「一生懸命やる」など曖昧な表現にしないように気をつける必要があります
Measurable(計測可能、数値である)
KPI・KGIを設定する上で、計測可能であることは非常に重要です。
計測可能でないと、現状の良し悪しが判断できず、正しい対処法を選ぶことが難しくなります。
必ず計測可能な数値でKPI・KGIは設定しましょう。
Achievable(達成可能な)
KPI・KGIはある程度現実的な数値である必要があります。
願望や理想的な数値ではなく、現実的に仕事をしたときの数値にする事が大切です。
Relevant(関連性がある)
会社のミッションや理念、また自分の夢やビジョンに関連性がある方が好ましいです。
目標に向かって進む原動力となるものです。
より関連性がある目標設定をしましょう。
Time-bound(期限が明確)
目標には必ず期限をつけようという事です。
「7月中」ではなく「7月25日まで」と明確な期限を決めることが大切です。
KPI、KGIを設定して結果にコミットしよう
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いかがでしょうか。KGIやKPIは、そこまで難しく考える必要はなく、目標を立てて、小目標を決め、それを軸に行動するものであると理解いただけたでしょうか。
KGI、KPIを設定し、やるべきToDoを洗い出して、あとはいかにPDCAサイクルを回して、スピード感を持って動くことができるかが大切です。
ToDoをこなし、KPIを達成していき、最終のKGIを達成するということは相当な体力と忍耐と継続力を必要としますが、その力はどんな仕事においても必ず役立ちます。ぜひ鍛えていきましょう。
新たな目標設定方法OKRとは
最後に今、GoogleやFacebook、そしてメルカリなどが導入し注目を浴びている「OKR」についてさらっと解説して終わりにしたいと思います。
「OKR」は、一言で言うと、全社員が事業に関わる目標をたてて、それを共有し、行動することです。
「OKR」は、Objectives and Key Results (目標と主要な成果)の略で、全従業員がObjectives(目標)とKey Results(目標を分解した主な成果)の2つの目標を立てて共有し、チームや個人の目標を明確化する仕組みのことを指します。
Objectives(目標)とKey Results(目標を分解した主な成果)の2つの目標を全社員がたて、共有することで、企業内で目標設定や結果指標、コミットメントに対するコミュニケーションが促されることを期待されています。
KGI・KPIと比べ、目標設定自体はシンプルなものとなりますが、全社員が目標を共有することで起きる事業目標達成のためのコミュニケーションは、イノベーションを起こすためのエネルギーとなることは間違いないのかもしれません。
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