経歴

1960年6月生、群馬県桐生市出身。議員秘書を経て新日本工販㈱(現フォーバル)入社。その後、IT関連企業の取締役を歴任し、2003年8月にメディカル・データ・ビジョン株式会社を設立し現在に至る。

診療・医療データを集積、医療の質を高める


-事業内容について教えて頂けますか?
メディカル・データ・ビジョン(以下、MDV)は診療・医療データの利活用を促進し、日本の医療・健康分野の確信に貢献することを目的に始めた会社です。
事業内容は大きく2つに分かれています。ひとつは、医療・健康データを蓄積するデータネットワークサービスで、もうひとつは、蓄積したデータを活用する「データ利活用サービス」です。
データを集めるためには、データの発生元の病院との信頼関係が必要ですので、まずは病院向けのパッケージソフトを提供することでブランド構築と信頼関係を構築してきました。その基盤ができたあとで、「データ利活用サービス」を開始しました。
-類似サービスを提供している会社はあるのでしょうか?
データネットワークサービスの方は、パッケージソフトなので数社あります。メイン製品においては我々を入れて主要な会社は3社、その他のパッケージについては、大手も含めて数社あります。
データ利活用については、診療データを元にしてデータを出している企業は現状においては他に無いと理解しています。

医療業界を見ておかしいと感じ、起業


-創業の経緯(動機や想い)を教えていただけますか?
医療業界を見ていておかしいなと思ったことが3つあります。
1つ目は異常にITが遅れていたこと。
2つ目は毎日病院とクリニックに行ってカルテという最高のデータが出来上がりますが、これが横串に刺されていない。3つ目は、個人の体のことを示しているカルテが患者個人に返されない
この3つがおかしいなと思いました。
IT化を進め、医療や健康分野のデータを活用することで、医療の質をより一層高められるのではないかと考えたこと、また、患者個人が自身の診療データを管理できる社会を実現したいという想いで起業しました。
-起業まで、どのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?
私は転職をたくさんしました。最初の3分の1は給与を高く貰いたいと思い、給与を求めて転職をしました。その後は職種です。営業や経理、財務、技術をひと通りやりました。
残りはどうやって社会や世の中のためになるのかというのがテーマになり、その中で医療というテーマが自分の中で大きくなったので、起業するに至りました。
-元々起業をしようと以前から思っていたのですか?
違います。やむにやまれぬ思いから、というのが現実です。
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