日本において、大学で専攻していたことを社会に役立てることができている人は、どれだけいるのでしょうか?
今回は、個人向けの遺伝子解析サービス GeneQuestを立ち上げ、研究と遺伝情報ビジネスの最先端で活躍する、自身も研究者である高橋祥子氏の魅力に迫ります。
遺伝子に対する問題意識を解決するために
“日本においても遺伝子解析への注目度が高まりつつある今、きちんとした科学的根拠に基づくサービスが生まれなくてはならない。これが起業にあたっての問題意識でした。
いい加減なサービスが乱立してしまえば…(中略)一般人が自分の遺伝情報を知る権利を奪われてしまいかねません。
今ならばそれを避ける方向に持っていくことが可能だと思ったのです”
今までは、そして今でも多くの方が、病気になっても治療は医師に任せきりで、自分の身体に関する情報はよくわかりませんでした。
遺伝子解析とは、自分が持っている遺伝子を調べ、解析結果から自分の体質や将来発症しやすい病気を知ることで日常的な行動を見直し、より健康になるために具体的に何をすべきかが分かるというものです。
それを変えていく遺伝情報を、正しい解釈、正しい方法で提供「しなければならない」という、ある種の使命感のようなものがきっかけとなり起業に至ったようです。
独自のユニークさとは?
“我々がユニークなのは、日本人の疾患や体質との相関について科学的根拠のある遺伝子を解析対象とすることです。
日本人や、日本人を含むアジア人を対象とする科学論文を、情報提供の根拠として用いるのです”
彼女は、従来の欧米人向けの遺伝情報解析サービスではなく、日本人の体質や疾患に合った解析プラットフォームを立ち上げました。
そうすることで、よりアジアの人に対して正しい情報が提供できるようになるのです。
まとめ
“本当は皆がバランスよく食事をし、運動をし、睡眠を取って、ストレスなく生活するのが一番いいのですが、脂肪を吸収しやすいだとか、鉄が不足しがちだとか、人によって体質がそれぞれ違います。
健康維持を個人の体質に合わせて行い病気を未然に防ぐための情報を提供しています”
予防をすることで、病気になることも減り、より良い暮らしを送ることができます。こういった予防医療の観点から、彼女は注目されています。
最先端の研究を世の中のために使うのは当たり前のことのように感じられますが、実際にそうなっていると感じる方は少ないかもしれません。
高橋氏は研究者ならではの視点と技術で、遺伝情報を正確に伝えることを目指しています。みなさんも、自分が学んだことを社会に役立てることはできないか、少し考えてみてはいかがでしょうか?
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