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「フレームワーク」をご存知ですか?
みなさんは日頃、「フレームワーク」を使って仕事をしていますか?
ただやみくもに当てはめるだけではいけませんが、ある程度型が決まっている方が考えやすい場合もあります。
そこで今回は、便利なビジネスフレームワークをまとめましたので、ぜひ時間思考の時間短縮に活用してください。
「フレームワーク」とは?
出典:www.forumforthefuture.org
「フレームワーク」の直訳は、枠組み、骨組み、骨格、下部構造、構造、組織などとなります。
システム開発などの場面で登場する「フレームワーク」は、開発の手順などを定型化した「ソフトウェア・フレームワーク」にあたります。
一般にビジネスの分野においては、様々な対象や分野に共通して用いることが可能な、思考や分析、意思決定、問題解決、戦略立案を行うための手法や枠組みのことを指しています。
フレームワークの主な役割は、混沌としている状況(カオス)を整理して秩序だった状況(ノモス)に導くことだと言われています。
今回は、こちらのビジネスフレームワークについて詳しく見ていきます。
フレームワークを使う人・使わない人
普段からフレームワークを使って物を考える人と、まったくフレームワークを使わない人がいます。
フレームワークを使わない理由として考えられるのは、個人で仕事に取り組んでいたり、整理をしなくても議論がすすむ場合です。
また、実行するアイデアやプランを変更する必要がなく、毎回同じものを繰り返し適用すればよい場合もあります。
ここから言えるのは、ある程度の人数でプロジェクトを進めていかなければいけない時や毎日新しいことを考えて実行していかなければいけない人にとっては、このフレームワークは有効なものだということです。
以下で、ビジネスで使われる代表的なフレームワークについて見ていきます。
フレームワーク①3C分析
出典:quartet-communications.com
「3C分析」は、新規事業を考えるためのフレームワークです。
ここでいう3つのCとは、市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)を指します。
それぞれの把握・整理・分析など行うことで、勝てる戦略を考え出したり示したりする場合に便利です。
この3c分析をする時には、浅い情報をただ書き並べるだけでは意味がありません。
上の図にあるように、細かい情報まで書き出して、確実に勝つことができる方法を見つけていかなければいけないのです。
フレームワーク②4P分析
出典:pi-project.org/glossary-marketing/4p/
商品・価格・販促・流通の4つのポイントから商品のマーケティング戦略を分析し、課題点を洗い出すためのフレームワークです。
4PはProduct(製品)、Price(価格)、Promotion(コミュニケーション)、Place(チャネル)を指しています。
ターゲットやポジショニングに合わせて具体的な施策を考えると、マーケティングの効果は高まるといわれています。
その際にはこちらのフレーワークは非常に有効です。
フレームワーク③MECE
出典:techon.nikkeibp.co.jp
MECEは「モレなく、ダブりなく(Mutually Exclusive and Collective Exhaustive)」を意味しています。
こちらは、ビジネスだけにかかわらず、物事を整理する際にも正確な判断をするために用いることがあります。
このフレームワークは、論理的思考方法(ロジカルシンキング)を行なっていく時には欠かすことができません。
フレームワーク④5force
出典:http://jma2-jp.org
自社と競合だけでなく、業界全体の分析を行う時に使うフレームワークです。
新たに参入してくる競合や商品を供給する供給業者、買い手である顧客、代替品の5つの関係性を見ていくことで全体を把握することができます。
これを明確にすることで業界の競争要因からうまく身を守り、その要因を自社にとって有利に動かせる位置を見つけることができます。
フレームワーク⑥SWOT分析
出典:www.discoveryresearchgroup.com
自社の強みと弱み、競合や外部要因からの機会と脅威を分析するためのフレームワークです。
SWOTとは、内部要因の強み(Strengths) ・内部要因の弱み(Weaknesses)・ 外部要因の機会(Opportunities) ・外部要因の脅威(Threats)を意味しています。
目標を達成するために意思決定を必要としている時や、個人のプロジェクト、ベンチャービジネスで有効なフレームワークです。
フレームワークを使うときに気をつけるべきこと
出典:www.nightlife.ca
普段あまりフレームワークを使っていない場合は、現在の状況を整理し、議論・検討を行いやすくしてくれるフレームワークを探してみてください。
また、使っている場合は、そのフレームワークによって思考パターンが決まってしまい、自由な発想を阻害していないかに注意が必要です。
そして、普段使っているフレームワークは本当に状況に対して適切かどうかを確認しなければいけません。
すでに結論を出していることについて説明する際にフレームワークを使う場合は、その当時の状況を都合よく変えてしまっていないかを確認する必要もあります。
いずれにせよ、フレームワークに物事を当てはめるだけでは、何も変わりません。
いかに適切なフレームワークを使い状況を把握するかがポイントになってきます。
みなさんも今回ご紹介したことを意識しつつフレームワークを有効に使うことで、時間短縮や結果につなげてください。