近年、従来ITからは離れていた業界がどんどんITを取り入れている傾向にあります。
そんな中、クラウドシステムを駆使して急成長している不動産会社、インベスターズクラウドをご紹介します。
2015年12月IPO(上場)予定の同社には、どのような強みがあるのでしょうか。

インベスターズクラウドとは

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出典:https://www.e-inv.co.jp/cp/og.png
インベスターズクラウドは、ただの不動産会社ではなく、”スタイリッシュ”な不動産物件を提供しています。
手掛けるのは、利便性とデザイン性を兼ね備えた独自の住空間であり、“1棟として同じ建物をつくらない”というポリシーのもと、ITを駆使した「アパート経営」を提供しています。
具体的には、革新的なアイデアを盛り込んだ9種類のロフトから好きなタイプを選んで施工できる『CRASTINE』シリーズや、ヴィンテージ感たっぷりのデザインアパートがあります。
また、インベスターズクラウドの強みは、クラウドによるマッチングビジネスを確立していることです。
クラウドを活用し、土地と投資家をネット上でマッチングさせる「在庫を持たない無借金経営モデル」であることにより、規模を拡大しても借入リスクを抱える心配はないのです。
そのため、景気の変動にも左右されにくく、利益を保つことができるという仕組みになっています。

アパート投資トータルサービス「TATERU」

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出典:http://www.tateru.co
インベスターズクラウドでは、アパート投資トータルサービス「TATERU」を提供しています。
具体的には、全国10都市、約1.2万社の不動産会社からの土地情報を紹介し、世界にひとつして同じデザインがないデザインアパートを定額料金で提案しています。
建物の完成後には、アパート経営の管理代行までをTATERUが行うため、オーナーは家賃を受け取るだけで済みます。
従来の不動産投資は、非公開の土地をディベロッパーが仕入れて転売するという2次流通モデルになっていたため、業者利益や二重課税などの土地取得にかかるオーナー負担は大きいものであり、また、アパートの完成在庫しか選べませんでした。
しかし、「TATERU」では、業者仕入れルートから土地を直接仕入れることができるため、土地取得にかかる負担を減らしています。建物も、定額制デザインアパートであり、世界にたったひとつだけのデザインアパートをつくることができます。
また、オーナーとなった人が時間を気にせず好きな時にコンシェルジュにアパート経営についての相談をしたり、連絡を取り合うことができるチャットシステムを備え、サポート体制も充実しています。

古木大咲氏の起業の経緯

インベスターズクラウドの古木大咲代表は、どのような経緯で起業に至ったのでしょうか。
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出典:http://thepage.jp/detail/20140824-00000001-wordleaf
鹿児島県生まれの彼の実家は、もともと建築関係自営業をしており、いずれは実家を継ぐことになっていたそうです。
しかし、中学3年生の時に父親が他界したことをきっかけに、単身で福岡に移住しました。
そんな中、高校1年のときに高校を中退し、コンビニや居酒屋などいくつものアルバイトに就いては辞める日々を繰り返していました。
しかし、ある正月に親戚の集まりの場で言われた一言によって、人生は大きな転機を迎えます。
それは「そんな生活をしているやつはダメだ」という言葉でした。その時の気持ちを、以下のように語っています。

バカにされて、悔しくて、上に行くためには経営者になるしかないと。そのとき社長になると宣言したんです

こうして職探しを始めた古木氏は、そのうち不動産管理会社の正社員に就職が決まりました。
社長になるためには営業スキルは必須だと思っていた彼でしたが、配属先は管理部門で物件清掃から始まりました。
しかし、営業職をあきらめきれなかった古木氏は、休日に営業に回っていたそうです。3年目からは業績が認められて営業を担当することになり、年間20棟を販売するほどになったと言います。
この会社に勤めていた4年半の間、休みは正月の1日だけ。誰よりも早く出社し、誰よりも遅く退社していたそうです。経営者になるための経験を積むべく、彼は量で勝負していたのです。
こうして2005年に1人で個人事業として独立し、その翌年には会社を起こし、デザインアパートの分譲を始めました。

インベスターズクラウドの今後の展望は?

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出典:http://artdesignjobs.bijutsu.press/uploads/offers/rgjpk3wjhbbv/top/top.jpg
古木代表のそういった努力の結果から生まれた、このインベスタークラウド。今後のビジョンをどのように描いているのでしょうか。
「社員全員が経営者」というのを理念として掲げ、『「ネット」×「リアル」で、新しい不動産をつくる 』をコンセプトに成長を続けていくとしています。
今後は、営業職の社員が単純に営業スキルだけでなく、財務三表の見方などを身につけることで、経営に欠かせない数字力を磨くことを目標としています。それによりM&Aを積極的に行うなど、海外進出をしていく見込みです。
2025年には、売上1000億円を目標として掲げています。

IPO後のインベスターズクラウドに要注目

インベスターズクラウドのアパート投資トータルサービス「TATERU」は、不動産業界にとっては非常に画期的なサービスです。
今後、同社がどのような新しい動きを見せてくれるのか、不動産業界全体の動きも併せて注目していきたいところです。

インベスターズクラウドについての詳細はこちら

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