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”いつめん”とのコミュニケーション、どうしていますか?
あなたには”いつめん”はいますか?
遊びに行く予定を決めたり、いつめんが今何をしているのかを知るために、どんなアプリを使っているでしょうか。
おそらく、「Twitter」「LINE」「Instagram」...といった複数のアプリを使い分けていることと思います。
そんな中で新たに登場したのは、それらの機能がまるごと入ったアプリ「Dear」です。
今回はその魅力を存分にお伝えします。
そもそも”いつめん”とは?
出典:www.psychologytoday.com
先ほど述べた”いつめん”という言葉。
”いつめん”というのは、 女子高生から女子大生を中心に使われているもので、「いつものメンバー」の略語です。
学校だけではなく、バイトや塾といったさまざまなコミュニティにおいて、いつも行動を共にしている人。それが”いつめん”です。
「Dear」誕生の経緯
出典:kigyotv.jp
運営会社の株式会社REVENTIVEは元々プライベートSNS「Close」を開発していました。
そこからターゲットを若い世代に絞ったサービスに振り切った経緯を、代表の水田大輔氏に伺いました。
"前回のCloseでは、ターゲットを20~30代にしていました。しかし、Closeのユーザー分析の中で、どのようなマーケティングを行っても、10代のユーザーの流入、定着の比率が8割近くを占めていたので、「今一度ターゲットを再設定してアプリを作りなおそう。それが一番の改善に繋がる」と判断しました。今の10代の若者が"いつめん"というワードを日常的に使っていて、また魅力的で価値あるワードとして捉えていることが分かったので、アプリのコンセプトに据えることにしました"(水田氏)
一般的には、SNSの拡散性を活かし、ターゲットを広めに設定するものだと考えがちですが、REVENTIVEはユーザーファースト、データファーストに基づき、サービスを改良したことがわかります。
いつめん専用アプリDear
ではいつめん専用アプリ「Dear」はどういうものでしょうか。ここでは「Dear」の特徴を見ていきたいと思います。
「Dear」の特徴は以下の3つです。
①チャット機能、つぶやき機能
②グループ管理によるそれぞれの空間演出
③株式会社オハコとのコラボ
ここからは、それぞれについて詳しく見ていきます。
①チャット機能、つぶやき機能
出典:itunes.apple.com
REVENTIVEの調査によれば、
・チャットはLINEで
・つぶやきはTwitterで(鍵付きアカウント)
を使い分けている場合が多いという結果が出たのだそうです。
つまり、目的によってサービスを使い分けているということになります。それらのサービスに繋がりはなく、断絶してしまっています。
ここに注目した結果生まれたのが、「Dear」です。
「Dear」ひとつあれば、”いつめん”とのすべてのコミュニケーションが完結してしまうのです。
②グループ管理によるそれぞれの空間演出
出典:www.dear.memorial
「Dear」では、チャットとタイムラインで複数のグループコミュニケーションを一括管理できます。
ベースとなるカラーはピンクですが、全6色のテーマカラーを選択できるので、それぞれのグループで色を設定することが可能となっています。
色の変更とカバーの設定によって、グループごとに雰囲気を変えることができます。
③株式会社オハコとのコラボ
出典:www.wantedly.com
株式会社オハコというのは、アプリやWebサービスのUX(ユーザーエクスペリエンス)設計・UI (ユーザインタフェース)デザイン会社です。その道のプロとして事業を進めている会社の設計支援のもとで生まれた「Dear」は、"触るだけ"で理解出来るデザインに仕上がっているそうです。
レスポンスやアニメーションの気持ちよさ、作りこみの細かさに注力して設計されています。
その他の機能としては、あるグループで行われているタイムラインやつぶやきを他のグループに共有することができるといったこと。さらには、ユーザーのカスタマイズの自由度が高いという点において、やり取りの多いグループから順に並び変えることもできます。
水田氏は、以下のようにまとめています。
"Closeでは主に20~30代を対象にサービスを開発・運用してきましたが、その結果、10代とそれ以外の世代でSNSに対するニーズや日常での使い方が大きく異なっていることが分かりました。その結果、よりアグレッシブなターゲット設定や、コンセプトの設定ができたと思います"(水田氏)
今後の展望
最後に、Dearの今後の実装予定や、プロモーション戦略について伺いました。
"今後の開発方針は、より盤石な安定性とUXを強化していきたいと思っています。SNSは巨人と呼ばれる従来型のSNSが存在するので、ユーザーはそうしたアプリの速度や安定性に慣れてしまっています。しかし、たとえスタートアップだとして、そうしたサービスに負けないレベルの水準でプロダクトを提供しなくてはならないと私たちは考えています”
昨今は「リーンスタートアップ」という言葉を言い訳に、コンセプトだけの一人歩きや、最低限の機能だけでニーズを推し量るという手法がよく言われますが、SNSに限って言うと、そういう戦い方ではユーザーの心は掴めないと思っています。今後のプロモーションとしては、10代のユーザー達が、学校などで自然と友達に「こういうアプリがあるんだよ」と言ってもらえるような、口コミを主導とした展開を考えています"(水田氏)