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Beatsとは!?
皆さんは世界最大の企業が買収したヘッドフォンの会社をご存知でしょうか。その名も、Beats。Appleが2014年に30億ドル(現在の日本円に換算して、およそ3600億円)で買収した会社です。BeatsはラッパーのAndre Young氏と、音楽プロデューサーのJimmy Iovine氏の2人によって設立されました。
Appleが30億ドルもの額を支払い買収したBeatsとは一体どんな会社なのでしょうか。
この記事ではBeatsについて探っていきたいと思います。
Beatsが生まれた背景
出典: http://matome.naver.jp/
Beatsは「Dr. Dre」の名称で知られるラッパーのAndre Young氏と、音楽プロデューサーのJimmy Iovine氏の2人によって2006年に設立されました。元々Beatsが誕生した背景には、音楽プロデューサーがスタジオで聴く音楽と、人々が普通のイヤホンから聴く音楽には違いがあると、創業者の2人が問題意識を持ったことが始まりです。つまり、完全な音楽を聴いていないという問題意識です。
また、Beatsは米国における高級ヘッドフォン市場では、Appleに買収される前から市場シェアが60%近くもありました。これほど人気の理由は、徹底的にこだわったデザインと音質です。それに加えて、Beatsを創業した2人が音楽界では有名だったため、多くの音楽ファンを集めることになりました。
Beatsを創業した2人はどんな人!?
Beatsの人気を支えている創業者の2人を簡単に探っていきたいと思います。
Andre Young氏
出典: http://www.680news.com/
1965年生まれのラッパーで、ヒップホップミュージックにおいて影響力を持ち、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第56位を獲得しています。また2000年には、グラミー賞の「プロデューサー・オブ・ザ・イヤー」を獲得しました。この賞は、アルバム「Slim Shady LP」と「2001」に対する功績をたたえられたものです。
Jimmy Iovine氏
出典: http://nypost.com/
米国で最も大きなレーベルの1つであるインタースコープの創業者です。これはデジタル音楽がCDを中心とした従来の音楽の形を脅かす前のことでした。そして2000年初頭には、オンラインでビジネスをする方法を模索し始めます。iTunesのアーリーアダプターでありサポーターでもあったと、現Apple CEOのティム・クック氏は言っています。
AppleによるBeats買収秘話
出典: http://www.forbes.com/
買収される2年前の2012年から、BeatsはAppleに買収のピッチを始めていたということです。
「他の誰とも仕事をしたいとは思わない。一緒にやりたいのはアップルだけだ。アップルで成功できると思っている。他の売却先は探すつもりはない。ここで、スティーブの会社に来たいだけだ。私はみんなのことを知っているし、才能も知っている。一般消費者向けの文化を作っていることも知っている。そして私は今アップルの音楽ビジネスに『穴』が開いていることも知っている。私がその穴を塞いであげます」
出典: http://jaykogami.com/
これは、音楽ストリーミングサービスにAppleが進出できていなかったことを指しています。実際に現在Apple Musicとして音楽ストリーミングサービスを開始できたのは、Beatsを買収できたことが大きいと思われます。
Andre Young氏はそれ以外にも、AppleがiTunesを開始する時には音楽関係者を説得しており、Appleと長年友好関係を保っています。
音楽ストリーミングサービスと長年の友好関係。これらが買収の要因のようです。
BeatsのAppleの今後
Beatsの記事はいかがでしたでしょうか。Beatsは今や時価総額世界1位のAppleに買収された、最高のブランドです。徹底的に音質やデザインにこだわったことが、Appleによる買収につながったのです。
まだ日本ではそれほど有名ではありませんが、これからますますBeatsは音楽シーンに欠かせないものになるでしょう。