今回のインタビューは、ソウルドアウト株式会社、池村 公男氏に、「事業内容」や「IPOまでの道のり」についてお話を伺いました。

事業内容

我々は日本全国の中小・ベンチャー企業の皆さまのビジネスをインターネットを使って拡大させるお手伝いをしています。
 
Webサイトをお持ちのお客さまに対して、まずは売上を上げるためにインターネット広告を提案したり、運用したり、更にはマーケティング戦略やWebサイトそのものを作り直す、そういったことをやっています。
 
Webサイトをお持ちでない企業さまや、これからインターネットをビジネスに使っていきたいという企業さまに対しては、まずコンサルティングを行い、トライアルで少額から始めるお手伝いをしたり、現在では延べ約3000を超える全国のお客さまに対し、Webマーケティング支援を行っています。
 
インターネットを使って売り上げを上げようとした場合、自社でインターネットの施策を強化していくために担当者が必要になります。我々がさまざまなインターネット広告のプランニング、運用を行いますが我々だけでは売上げ向上は達成できません。
 
実施される企業さまのトップの方、そして担当の方がどれだけ本気か、これがインターネットマーケティングを成功させるポイントです。
 
そのような本気の広告主の方々に対してソウルドアウトのグループの教育・研修サービスを提供したり、人材紹介を行ったりして、お客さまのビジネスを拡大させています。

創業からIPO実現まで

2007年以降、いわゆるナショナルクライアントといわれるような、広告費の大きい企業がどんどんインターネットでの広告を実施し、それにあわせて、インターネットメディアの広告商品が高額化していました。
 
その時代において、大企業など大きな広告予算を持っている企業に提案するのは誰かがやる。であれば、荻原が「中小・ベンチャー企業を支援したい」誰もやらないから自分がやると思い立ち、そこに誰かついてこないか社内で提案したところ、その想いに賛同した社員が約30名集まってできたのがソウルドアウトです。そして2010年から営業を開始しました。
 
上場までは7、8年かかりましたが「上場という選択があるのではないか」ということを、社内で協議したのは2015年です。
 
それまでは上場という選択肢は一切ありませんでした。地方のお客さま、中小・ベンチャー企業さまに、我々が信じるサービスを提案し続けてきました。
 
独自の育成やコネクション、媒体ネットワーク等をつくりながら、事業は順調に拡大していました。
 
さらに事業を拡大していくためには、自社の先行優位を発揮し、一気に地方のインターネット広告の市場を拡大させ、注目される市場にするためには、上場という選択肢があるのではないかと考えました。
 
それをオプトホールディングの鉢嶺社長をはじめ、経営陣に提案させていただき、何度も議論を重ねながら、上場を目指すことを承認いただきました。
 
そこから上場準備に入り、約1年半ぐらいでしょうか。幸いなことに証券会社さん、東証マザーズに承認いただき、2017年7月12日にマザーズ上場を果たしました。

親子上場を経て

親子上場という形で、株式上場しました。オプトホールディングからも、今後もグループ会社の大事な1社ということで、お言葉をいただけています。
 
ソウルドアウトの場合はオプトホールディング、及び鉢嶺社長に、我々が事業にかける想いや愛に共感いただき、応援いただくことができたのが一番だと思っています。
 
最後に、これは代表の荻原から教えていただいた話ですが、当然代表の荻原に対する評価も相当高いですが、荻原がさまざまな経営者、取締役、本部長執行役員など、経営チームを外からリクルーティングし、1人に依存しない経営チームを作ったこと、これを株主から評価をいただいていると聞きました。
 
おそらく上場すると守ってもらえずに、非常に辛いときもあると思います。そこに対して立ち向かえる経営チームを作ることと、困難を突破するだけの事業に対する想い、これをどれだけ持てるかが重要だと思います。

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