破壊的イノベーションとは?

破壊的イノベーションの何が脅威なのでしょうか。
大企業が見向きもしないイノベーションがなぜ、脅威となるのでしょうか。
経営者の方の間では、何かすごいイノベーションと認識している方が多いようですが、これは間違いです。
破壊的イノベーションは、驚くほど、大したことがない技術なのです。
しかしながら、その大したことがない破壊的イノベーションに、大企業がことごとく負けてしまうからこそ、脅威なのです。
これは果たしてどういうことなのでしょうか?
この記事では、破壊的イノベーションの事例と、それが起こるシステムを解説します。

事例~HDDとSSDに見る~

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出典:gadgetlife2ch.blomaga.jp
破壊的イノベーションは、既存技術に比べて、性能が劣る技術イノベーションのことです。そのため、大企業は見向きもしません。
ここで具体的に、パソコンなどで使用される記憶装置である、HDDを事例にあげたいと思います。
HDDと言えば大容量の記憶装置で、多くのパソコンで使用されています。1000GBものデータを保存できるので、とても便利です。例え本体がどれほど大きかったとしても、データがたくさん入れるために、HDDは時代とともに大容量になってきました。データ容量が大きいものの方がベターです。
そのため、持ち運びには優れているコンパクトのサイズであるものの、容量が小さいSSDは初めはPCには搭載されませんでした。
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出典:www.forbes.com
しかし皆さんのスマートフォンは何GBでしょうか?
人によっては、16GBのiPhoneを使用している人もいますよね。
実際、HDDは人々のニーズ以上に、無駄に容量が大きくなったのです。
現在では、外出先で利用されているパソコンの多くが、SSDを搭載したものとなっています。
確かにSSDは容量という点ではHDDに性能が劣ります。
しかしながら、人々が求めるニーズを満たすだけの容量を兼ね備えるようになったので、HDDはかつてのようなポジションを失いつつあるのです。
この破壊的イノベーションの事例のように、既存製品に劣ってはいるものの、将来的に人々のニーズを満たすだけのスペックを備えるものがあります。こういった潜在的な脅威となる可能性のある製品を最初は大企業は見向きもしません。
しかし、その性能が劣る製品に、結局は市場を渡してしまうのです。
現在ではクラウドに保存する新しい形が徐々に浸透しつつあるので、事例で扱ったHDDのポジションは徐々に追いやられることでしょう。
この事例のように、破壊的イノベーションに市場を受け渡してしまうメカニズムは、イノベーションのジレンマと呼ばれています。

破壊的イノベーションの進出は防げない?

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出典: vivanetinc.com
破壊的イノベーションによる市場進出を防ぐのは困難です。
大企業はできる限り現在の市場を維持した方が、大きな利益を得ることができるからです。そのため、新しい技術に先行投資をしようとしません。
先ほどの事例で、わざわざSSDを開発するというのは、自身のHDDで築き上げたポジションを台無しにする行為です。そのためこの事例では、大企業は合理的選択として、既存技術の改良に取り組みます。潜在的脅威となる可能性のある、性能が低い新しい技術への投資を行いません。
しかしその性能が低い技術の性能が人々のニーズを満たすに至ったときには、すでに手遅れです。大企業は後から参入しようとしても、間に合いません。
見向きもしなかったその技術に関して、すでに他の会社がポジションを築いています。
この事例のように、経営合理的に経営判断をした結果、大企業は、見向きもしなかった技術にポジションを明け渡してしますのです。それゆえに脅威なのです。

破壊的イノベーションはスタートアップの追い風となる

破壊的イノベーションは大企業にとっては、脅威となる技術です。
しかしながら、これはスタートアップにとっては追い風にもなります。
これから起業を考えておられる方々は、この事例のように、大企業の安定志向と破壊的イノベーションを利用し、ぜひ市場を獲得してください。
そして、決して自身が将来脅威となる破壊的イノベーションに食われないように。

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