今回のインタビューは、株式会社パートナーエージェントの代表取締役である佐藤茂さんに「起業の原体験となった出来事」「起業時の迷いや葛藤」「大切にしている組織文化」についてお話を伺いました。
(インタビュアー:嶋内秀之、撮影者:須澤壮太)
【経歴】
1973 年、東京都生まれ。駒澤大学在籍中から広告代理店でアルバイトし、同社に就職。その後、結婚相談所の大手企業に転職し、広告を担当。顧客獲得のためにはサービス改善が必須という思いを抱き、2006年9月、ウェディング事業を展開していた一部上場企業の子会社として(株)パートナーエージェント設立・出向、2007 年 6 月より同社代表取締役、 2008年 5 月、MEBOにて独立。創業より独自の相談サービス設計およびシステム開発のコンサルティングで、業界最高水準の成婚率にこだわりながら、サービスを提供し続け成長してきた。現在は 10 期目に入り、全体で23 店舗展開、約 300 名の社員数が在籍。会員数も1万名超となり結婚相談所業界で成婚率No.1を誇る。
パートナーエージェント・佐藤茂代表:結婚情報サービスとして求め続ける「顧客成果」【前編】はこちら
起業の原体験となった出来事
昔『ビッグトゥモロー』という雑誌があったように、男の人なら「社長になりたい」といったような成功体験は誰もが夢見るものだと思います。
僕もそういう風に漠然と「起業をしたい」とか「経営者になりたい」と思っていました。
その中で面白い体験があって。高校時代は授業をあまりまともに受けてなかったので、「授業をまともに受けないのならクラスから出て行け」とある先生に言われ、本当に出ていこうとしたら、「お前は何のために勉強をしているんだ」と言われたんです。
高校は義務教育ではないですが、親に言われて学校に来ている場合が多いので、自分の中には特に目的などありませんでした。
「将来何になりたい」と聞かれたので「社長になりたい」と答えると、「いくらほしいんだ」と尋ねられたので、僕は「1千万ほしい」と言ったのですが、先生に笑われて。
「1千万なんか簡単に稼げる。今すぐ高校を辞めてブルドーザーの運転手になれ」って言われたんです。ブルドーザーの運転手は、特殊な免許を持っていて3千万ぐらいもらえるんですって。
その時に、「そうか、そういう生き方もあるのか」と思ったんです。
そこから、「自分が何のために勉強をしているのか」「起業して経営者になるとはどういうことなのか」「金銭的報酬のために独立するのか」といったようなことを、おぼろげながら考えるようになりました。
僕のなかでやはり大きな体験は、学生のころから入っていたオプトという、現在一部上場しているベンチャー企業での体験です。
一般的な会社を経験する前にベンチャーに入ったので、自由な風土の中で、面白いと思ったことをすぐに行動に移してみたり、自分たちが考えて行動したことがすべて売り上げや顧客の喜びとなって出ていく様子を目の当たりにして。
起業とか仕事というのではなくて商売という点ですごく楽しい体験ができました。
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