なぜコンサルタントから事業会社へ転職したのか?

アイスタイルの立て直し、再成長のためにフルタイムでコミットするべきだろうと判断

菅野:日本のコンサルティング会社で活躍され、その後、アイスタイルに転職された一番の決め手は何だったのでしょうか?
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菅原:一番最初のきっかけは、当社の代表が1社目のコンサルティング会社の同期で同じプロジェクトで24時間ずっと一緒にいた仲間だったので、なし崩しに手伝うことになったんですが、その時点では全く転職は考えていませんでした。
なぜならばその時はコンサルタントとしてペーペーだったので、やりきれていなかったというのがあり、僕は「申し訳ないけどもコンサルタントとして残るよ」と回答をして仕事を続けました。
2社目のコンサルティング会社で真ん中くらいのポジションになった時に、そろそろ事業会社で腕試しをしたいということと、コンサルタントとしてある程度のところまではやってきたので、コンサルタントとして成長することに対する欲求というのが一旦落ち着きました。
当時アイスタイルも非常に厳しい場面でもあり、非常勤取締役の名前を持っていたということもあり、ここでアイスタイルの立て直し、再成長のためにフルタイムでコミットするべきだろうという判断をしてそのタイミングで 2004年に転職しました。
菅野:アイスタイルに転職されてからCFOになられるまで、どういったことを大切にして業務に取り組まれていたのでしょうか?
菅原:私の場合は取締役として入社しましたので、当然現場の人からしてみたらいきなり上に来たと思ったと思うのでそれなりのプレッシャーを抱えながらの入社ではありました。
やはりどんな環境でもすぐ馴染んで素早く結果を出していくとか、どんな状況でも逃げないとか気合とか体力とかトレーニングはコンサルティング会社時代に経験はしましたので、なんでもやって行くスタンスと、どんな状況でも確実に結果を出していくというところは意識しながら仕事を進めてきました。
あとはマネジメントなので、これがやりたいやりたくないというのはなく、そういう意味で世の中では珍しいほど幅広い責務を持ったCFOになってきたかと思います。
菅野:CFOと言いますと、財務や会計の専門家出身の方がベンチャーに入るということをよく聞くのですが、菅原さんのように業務経験豊富な方って珍しいと思うのですが、いろいろな業務を経験しているメリットとは一体何でしょうか?
菅原:逆に会計士、金融マンからCFOになった方で事業の細かい機微がなかなか理解できない苦労を持っている方もいらっしゃるかと思います。
私は逆にいくらでもわかるのだけれども、会計や法律や金融に関する知識が足りないことはハードルでありましたが、そこはなんとかキャッチアップすることが出来ましたし、事業を深く理解した上で財務戦略あるいは事業戦略を推進することができるというのは事業がわかることのメリットだなと思います。
やはり我々インターネット産業という中にいるので高い成長を求められているということで、素早い意思決定ができるというのは事業の細かい機微を理解しているからこそかなと思っています。
わからないことは専門家、あるいは部下に聞くとなんとか自分でバランスを取りながらやって前に進めているかなと思います。

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