ドローン事業を始めたきっかけ

東大・鈴木先生との出会いがきっかけ

私たちがもともとドローン事業をスタートしようとしたきっかけは、東京大学の航空宇宙工学科の鈴木先生という、航空業界で権威のある先生と出会ったのことだと思っています。
今から8年前に、海岸のモニタリングにドローンが使えないかを考えていたんですが、鈴木先生はジャンボ機のはねがもげても自立飛行できるという自立制御システム、人工知能のようなものを開発されていました。
さすがにジャンボ機では実験できないので、ラジコン機に制御システムを載せて、実験をしていたんですね。
当時はまだ実験機だったんですが、当時はそれが大変な技術であるということで、使わせてほしいと申し出をしました。
当時はまだほとんど産業に活用されている事例がなかったので、海岸のモニタリングとして本当に活用できるのかというところから、一緒に研究活動をしていったというのが始まりでした。
 
今まではずっと、固定翼やヘリコプターの回転翼で色々な産業用途の研究活動をさせていただいてきました。
現在は、「どういう風にドローンは飛んでいったらいいのか」「オペレーションはどうあるべきなのか」という、ソフトウェアの寄りの研究活動を一緒にさせていただいています。
 
最近力を入れてやっているのは、「IDドローン」といって、ICチップを搭載したカードをドローンにかざすと、カードとドローンが反応してIDが認証され起動するというシステムを開発することです。
飛んでいる間は、ずっとドローンの飛行のログがクラウドサーバー上で管理できます。それができれば、その人のドローンがどこを飛んでいるかも知ることができます。
これがどんなところに活きて行くかといえば、1つは、ドローンを落としてしまった時に保険会社に「保険を入れてよ」といっても、実際にどこを飛んでいって、どんな経路をたどったのかのエビデンスが1つもないんですよね。そういった事故原因を究明していくためのツールになるんじゃないかと思います。
それからIDドローンのメリットは、盗難防止や悪用防止、あるいは、今回首相官邸のところに落ちたように、そういった状況で誰のドローンかがわかるという点です。
そういったシステムを、現在東京大学と一緒に開発しています。

大学との共同開発を行っていく方々へ

やはり、役割分担をしっかりすることが大事だと思っています。
やはり大学の研究機関は研究活動を非常に重要視されていますので、例えば論文活動などにはなるべく積極的に協力させていただいています。
あとは、そういった研究活動で生まれた内容を事業化していくところは、やはり私たち民間の役割だと思っていますので、どこからどこまでが例えば大学で、どこからどこまでが民間企業である家の役割分担を、ある程度両者でクリアにしていくことが重要です。
それぞれの立場で「やるべきこと」があると思うんです。なので、ある程度それをお互いが理解して進めていくのが大事だと思います。
 
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