シリコンバレーを代表するイノベーティブな企業について解説!
シリコンバレーのイノベーティブな企業
SRI以外のイノベーティブな企業を技術イノベーションとビジネス・イノベーションに分けると、Appleの場合は技術に関してはそれほど大きいことはやっていないのですが、ビジネス・イノベーションが優れています。Googleの場合は両方が上手く組み合わさった形でやっています。
Appleの場合は、ビジネス・イノベーション
Macが成功したのは、まだマイクロソフトもWindowsを出していなかった時期に、非常に使いやすい物だったからです。そのマウスとグラフィックインターフェースはAppleが開発したのかというとそうではなくて、SRIがやっていたものです。それを最初にビジネスで取り入れたのかというとそういうわけでもなく、ゼロックスがビジネス向けに高い商品として販売しようとしましたが上手くいかずに終わっていました。
ところが、スティーブ・ジョブズがゼロックスに行って失敗した製品のデモを見た時に「これはいける」と思ったそうです。ただし、ビジネスの世界ではなく、むしろ一般消費者の方が受けるのではないかという彼の目利きがあり、一般消費者向けに改良した物としてMacを作ったというわけです。
もう一つAppleが上手くやったのは「シンプルにする」ということです。特に日本の会社ではアップグレードやアップデートをする際にどんどん新しい機能を増やしていく場合が多いのですが、Appleの場合は逆で、いかに簡単に使えるようにするかに注力していました。
Googleの場合は、イノベーションのサイクル
Googleはサーチエンジンで今でも大きな利益を上げているわけですが、他のサーチエンジンも結果は出している中で欲しい物がなかなか上の方に来ておらず、あまり有効的ではありませんでした。
Googleの場合はどれを一番上に表示すればいいのかを考え、それに見合った技術を作ったという点では技術イノベーションと言えます。その点で上手く差別化ができたということです。
しかし、そうすると人は集まっても利益が出ないという問題が出てきました。それまではバナー広告を表示していたのですが、Googleはそこでサーチしたキーワードに関連した会社の広告を出すようにしました。このビジネス・イノベーションで非常に大きな利益が得られたのです。
それからものすごいアクセス量が集まり始めても、瞬時にレスポンスできるような仕組みを作ったことによってサービスレベルを下げずに提供し、お客を離しませんでした。
このように、技術イノベーションとビジネス・イノベーションのサイクルを上手く回しています。