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レジリエンスとは~現代社会に求められる”折れない心”の鍛え方

レジリエンスとは?

「レジリエンス」という言葉を聞かれたことはあるでしょうか?「回復力」や「逆境力」とも訳され、近年社内研修だけでなく教育現場でも取り上げられる機会が増えています。

 

もともと物理学用語だったこの言葉が心理学の概念として注目されたのは1970年代、第2次世界大戦でホロコーストを経験した孤児たちの研究の中でのことでした。そして時は流れ2011年、東日本大震災が日本を襲います。

 

これまで想像・想定もしていなかったような大規模な災害は、理不尽にも私たちが創り上げ積み重ねてきたものを簡単に壊し奪い去っていきました。迫害や災害など、理不尽で過酷な環境の中では「またがんばってみよう」と思うこと自体が難しく、そのまま“ぽっきり”と折れてしまうことも少なくありません。

 

レジリエンスが発揮されるのは、社会現象に対してだけではありません。ビジネスをする上でも、様々な逆境があり、そういうシーンで活かすことができます。今回は、そんな逆境の中でも再度立ち上がることができる力“レジリエンス”について考えてみましょう。

 

レジリエンスの重要性

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出典:www.photo-ac.com

日常の中では、安易に「頑張って」と励ますことがためらわれる深刻な事態もしばしば起こります。そんなストレスフルな状況に置かれるポジションの一つに起業家や経営者が挙げられるでしょう。

 

長い時間をかけて努力してきたことがあっさり終わってしまったり自分に非がないのに理不尽な仕打ちをされたりと、どんな時にも冷静な決断を求められるこのようなポジションではレジリエンスのある強い心の持ち方も要求されます。

 

例えば、ホンダ創業者・本田宗一郎氏は苦労人として知られ、倒産も経験するなど常に順風満帆な人生ではありませんでしたが

“一万回に一回でも百パーセント”

という言葉を残しているように、レジリエンスに重要な常に良いところを見つける心の余裕とポジティブさを持っていたことが伺えます。

 

また、アップル創業者・スティーブ・ジョブズ氏もレジリエンスに不可欠な前向きさと潔さを感じさせる

“昔を振り返るのはここでやめにしよう。大切なのは明日何が起きるかだ。”

という言葉を残しています。

 

彼らのマインドからも分かるように、レジリエンスは「リーダシップ能力」「耐ストレス能力」、そしてそのような環境の中を生き抜きかつより自分らしく生きる「自立能力」にも繋がっているのです。

 

レジリエンスの3ステップ

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出典:www.photo-ac.com

さて、このように大きな危機を乗り越える原動力としての役割を果たすレジリエンス。3つのステップに分けてシステマティックに考えることができます。

①「底打ち」

一つの不安や心配が、新たな不安や心配を生み負のスパイラルに陥ってしまう…そんな経験は誰しも覚えがあるのではないでしょうか。このようなネガティブな状態からは、不眠やイライラなどネガティブな感情も生まれます。

 

そんなどん底まで落ち込もうとする心の動きに対抗し、ネガティブな状態から抜け出すことが第一段階のステップです。

②「立ち直り」

言葉通り心も身体も元気な状態に“立ち直”っていくのがこのステップのアクションです。このステップではリフレッシュ、運動や趣味に打ち込むことで自分自身の気持ちを整理し、ネガティブな気持ちに振り回されることなく自分の失敗や行動を受け止め認めてあげることが大切です。

 

そうすることで「次はできるはず」「もう一度やってみよう」という前向きな気持ちを取り戻していきます。

③「教訓化」

自分が何に落ち込み、どのように回復したのかを考え教訓にするのがこのステップです。原因とその対処法について考えることで、今後また起こるかもしれない新たなストレスについても耐性を作ることができ、レジリエンスの要でもある“柔軟に考えること”に必要な経験値を養うことができます。

 

鉄は打たれて強く硬くなるように、心も様々な経験を通してより力強いものに変えていくことができるのです。

レジリエンスの鍛え方

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出典:www.photo-ac.com

では、複雑な現代を生きるのに必要不可欠に見えるレジリエンスを持つためにはどうすればいいのでしょうか?以前は遺伝的な要素が強く、鍛えることは不可能だと考えられてきましたが、現代では誰でもトレーニングすることで鍛えられる能力であると考えられています。

 

食事や睡眠といった生活習慣の他にもいくつかテクニックがありますが、今回はその代表である2つの方法をお伝えします。

①根拠のない“思いこみ”に惑わされない

まず、根拠のない“思いこみ”に惑わされないことです。人は誰でも自分にとって都合がいい考えや意見に縛られがちです。そんな中には、周囲に反対されるから、成功体験を持つ人が少ないからと、諦める理由・やらない理由もたくさん見つかってしまうもの。

 

本を読む、いろんな人とであることでこれまで不可能だと思っていたことでも、克服してきた人をたくさん見つけることができ、これまでの非常識を常識に変えることで回復力を高めます。

② 自分のサポーターを見つける

さらに重要なのは、自分のサポーターを見つけることです。どんな時でも自分を信じて励ましてくれる友人、家族やメンターの存在はかけがいのないものです。

 

例え絶望するような失敗をしても、隣に笑って励ましてくれる存在を見つけることができたなら、また次にチャレンジする勇気をもらうことができそうです。

 

レジリエンスは自分一人の努力ではなく、人と人の環の中で育まれていく能力であるように感じます。自分にも他人にも素直であることがレジリエンスを鍛える一番の近道なのかもしれません。