必要なものは情報。イノベーションは組み合わせで生まれる

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出典:backgrounds-free.com
「イノベーションは、すでにあるものを新たに組み合わせることで生まれる」といいます。
iPhoneが生み出された時も、新しい技術は何も使われていないと言われていました。
 
ところで、「すでにあるもの」と聞くと今普通に存在している技術を思い浮かべると思います。しかし、「すでにあるもの」には、現在生み出されている先端技術も含まれるはず。
 
他の企業や研究機関で開発されている新たなテクノロジーと、あなたの会社のリソース・アイデアを組み合わせることで、思いもしなかったものが生み出される可能性があります。
 
しかし、そういった有用な「すでにあるもの」の情報を手に入れることは困難を極めます。興味のある分野にどんな技術が存在するのか。そもそもどんな分野があるのか。ネットで検索するにも、検索ワードがないと始まりません。世界中に散らばる膨大な情報の中から、あなたにとって有用な情報を、一体どのようにして探し出せばよいのでしょうか?
 
今回は、そんな課題のソリューションとなるかもしれないasta*Linkersについて紹介します。

asta*Linkersを構成する2社。astamuseとLinkers

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出典:linkers-net.co.jp
asta*Linkersは、世界中の先端技術・ベンチャー企業に関する網羅的で深い情報へのアクセスを簡便にするリサーチプラットフォームです。
 
「提携先・買収先となる有望ベンチャーを探したい」
「技術トレンドを把握したい」
「研究機関の研究テーマを知っておきたい」
 
こういった願望をasta*Linkersはクリアしようとしています。
具体的には、それぞれの顧客企業と相談し、世界80国に及ぶ豊富なデータベースを活かした技術動向調査やベンチャー企業調査などを提案します。すでにシリコンバレーなどでの企業調査を受託しているようです。
 
asta*Linkersは、世界中のイノベーティブな技術・企業の情報の流通構造を変え、イノベーションの創出に貢献することを目指します。
 
さて、このasta*Linkersですが、ある2社の提携によって実現することとなりました。
その2社とは、astamuseLinkersです。

astamuse

世界中の先端テクノロジー、ベンチャー企業などに関するデータベースを持ち、企業の新規事業、研究開発、投資/提携を支援しています。圧倒的広範囲に及ぶデータベースが強みです。
 

Linkers

企業同士の「最適な出会い」を提供し、イノベーションが頻繁に起こる「別次元の産業構造」の構築を目指しています。メーカー同士のマッチングや、大学・専門家と企業マッチングなどを行います。国内・国外に保有する現地ネットワークの深さが強みです。
 
イノベーション情報のエキスパートともいえるこの2社はそれぞれの強みを活かすことで、大きなシナジー効果を生み出します。
その結果として、asta*Linkersは創り出されました。

なぜ情報収集は難しいのか?―asta*Linkersの提供価値―

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出典:free-photos.gatag.net
asta*Linkersの中核となるのは、強力な情報収集能力です。
asta*LinkersはastamuseとLinkersによって構成されていますが、これは逆に言えば情報収集のエキスパート2社でもそれぞれ単体ではasta*Linkersを創り上げるのは難しかったということです。
 
情報収集の何が難しいのでしょうか?
情報収集の難しさを4つのプロセスに沿って見てみましょう。
 

①情報を「見つける」

1番最初の難関は情報の発見です。膨大な情報の中、目当ての情報を見つけるのはとても苦労する仕事です。インターネットでの検索にもコツが要りますが、情報はインターネットだけにあるとは限りません。
 
この難関のもっとも簡単な突破法は、その分野に関するデータベースを見つけておくことでしょう。
 

②情報を「見定める」

次の難関は、情報の確認です。まず、その情報が正しいものなのか確認しなければいけません。よく知った分野でなければ判断が難しいでしょう。こういった情報の信頼度・精度に加え、その情報にどれだけの価値があるのか評価することも必要でしょう。
 
突破法は、その分野の専門家につながりを持つことだと思います。
 

③情報を「整理する」

次は、情報の整理・加工です。集めた情報の中から実際に使うものを選択し、活用するためには、わかりやすい情報整理が必要です。バラバラのものを目的に合う形でまとめます。もしかすると、イノベーションにおいて最も重要なプロセスかもしれません。
 
突破法は、情報収集の目的・基準を決めておくことでしょう。普段から情報を整理する習慣をつけておくことも大切です。
 

④情報に「アクセスする」

最後は、実際にその情報を使用する段階です。今回は記事のテーマにそって、目当ての情報、つまり目当てのイノベーション技術・企業にアクセスしなければならない場合を想定しています。
提携を持ち掛けるにあたって(あるいは提携先の決定にあたって)、相手企業の詳細な情報が必要です。提携内容を決定するには、相手のことをよく知り、自社のリソースとどう組み合わせるかを考えなければなりません。
このプロセスに必要となる情報は、ネットなどの間接的なものだけでは不足しがちです。したがって、相手への直接的な繋がり、コネクションが必要となります。
 
以上、4つのプロセスそれぞれの難しさを認識したところで、asta*Linkersについて考えてみてください。
1つ目に対しては、豊富なデータベース。
2つ目に対しては、専門家のネットワーク。
3つ目に対しては、エキスパートであるasta*Linkersによる情報整理やアドバイス。
4つ目に対しては、現地でのネットワーク。
 
このように、asta*Linkersは情報収集の難点のいくつかをカバーしているのです。
自社だけでは対策できないようなことがあれば、asta*Linkersなどのエキスパートに頼るのもイノベーションへの近道かもしれません。
 

情報を制すものは世界を制す

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出典:gahag.net
「○○を制すものは、◇◇を制す」といいます。
テクノロジー、ネットワークが発達し、変化が加速している現代の世界では、「情報を制すものは世界を制す」と言えるでしょう。
 
有名な桶狭間の戦いで信長が格上の今川義元に勝てた要因には、情報収集を徹底したことも一因だそうです。
 
ビジネスの世界でも同じです。
情報を制して、イノベーションを起こしましょう。

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