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オープンイノベーションは大手のもの?成功事例から考える、ベンチャー企業と大企業の関わり方

 

“オープンイノベーション”を起こしませんか?

「いきなり言われても、どうやって?」「そもそもオープンイノベーションって何?」と思われたかもしれません。

「なんとなく聞いたことがあるけど、意味は分からない」という人も多いこの言葉。実は、あなたの頭の中で眠っているアイデアを、もっと面白く、もっと洗練された事業に成長させる、魅惑のキーワードかもしれません。

オープンイノベーションとは?その言葉の意味

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出典:www.geglobalresearch.com

オープンがあるなら、クローズもあります。

オープンイノベーションの対義語は、クローズドイノベーションです。
この言葉を聞いたことがなくても、この考え方は昔から、実行されてきました。

例えば、研究者が自社の研究室にこもり、こつこつと技術を開発し、その技術を活かした新製品に市場に投入する。これがクローズドイノベーションです。

 

開発中の技術の仕様について、社外はもちろん、社内でもごく一部の人間にしか知らされないため、まさに「 ”閉ざされた” 革新」と言えます。

一方、オープンイノベーションでは、秘密を守るどころか、むしろ積極的に社外に公開します。さらに、他社が利用しやすいようにインターフェースを標準化、プラットフォーム化までしてしまいます。

こうすることで、他社に積極的な研究開発を促し、その結果を共有することで、自社だけではつくれないモノを、迅速に効率よく作り出すことができるのです。

オープンイノベーション、そのメリット・デメリット

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出典:www.edengene.co.uk

オープンイノベーションについてシンプルに理解したところで、企業でこれを導入することのメリットとデメリットも知っておきましょう。

まず、メリットとしては、
①既存ネットワーク外の企業の参加
②開発リソースの一時的アップ
③外部のノウハウの導入
といったものがあります。

①既存ネットワーク外の企業の参加

日本企業(とくに自動車産業)では、古くから製品の組み立てメーカーを頂点とするサプライヤーネットワークが存在していました。
この構造の難点として、全くの新技術や価値観を取り入れにくい点があります。

特に近年では、ネットにより世界中の情報が手に入ることや、消費者行動の変化により、大企業にもより柔軟な発想が求められています。

そこで、ベンチャーなど、自社にないノウハウを持った外部の企業と連携することで、製品開発に多様な価値観を取り入れることが可能になったのです。

②開発リソースの一時的アップ

外部の企業と共同開発することにより、いちプロジェクトに対する開発メンバーの数が増えます。
数が多ければよいというものではありませんが、もし人員不足で開発が進んでいない場合、自社でメンバーを雇うよりも、効率の良い開発活動が可能になります。

③外部ノウハウの導入

企業には柔軟な発想力が不可欠と先ほど説明しましたが、その発想力を持った人材を自社で雇うと莫大なコストがかかります。さらに、どうしても自社の文化や雰囲気に染まってしまい、斬新なアイデアが出てこなくなってしまいがちです。

そこで、これまで関係のなかった企業とコラボレーションすることで、社内からは出てこないアイデアが生まれる可能性が高まります。

注意してほしいのは、「オープンイノベーションはメリットばかりではない」ということです。つまり、硬直化した企業にとって天使となりうる一方で、悪魔にもなりえるのです。

 

最も危険なリスクは、技術流出の可能性が高まることです。

技術やアイデアそのものは情報であり、実体のあるモノと異なり、いくらでもコピー可能です。

「この製品、どこかで見たことあるな」と気づいてからではもう遅いのです。
いくら契約で縛ったところで、相手が悪いと貴重な技術やアイデアも、いとも簡単に盗まれてしまう可能性があります。

場合によっては訴訟問題に発展し、時間と費用が膨大にかかってしまうことにもつながりかねません。

このような悲惨な事態を未然に防ぐために、技術やアイデアのどの部分を公開し、どの部分を非公開とするか、「ブラックボックス」を決めることが大切です。

オープンイノベーションの成功事例

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出典:www.rinkak.com

①トヨタ × カブク

自動車大手のトヨタと、デジタルマーケットプレイス「リンカク」を提供するベンチャー・カブクが、トヨタの小型モビリティ・i-ROADのカスタムパーツ開発で手を組みました。

これまで系列サプライヤーからの部品供給に頼ってきたトヨタが、系列外の企業のノウハウを取り入れたという点、また、カブクのノウハウを、自社で高価な3Dプリンタに投資することなく取り入れたという2点において、とても注目できる事例です。

カブクは以前、起業tvでも紹介しています。社長が直々にリンカクについて話しているので、ぜひご覧ください。

カブク・稲田雅彦代表:「デジタルものづくりの領域は、全世界で戦える良い舞台」【前編】

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出典:ideas.lego.com

②レゴ × レゴのファンたち

世界中で根強い支持を得ている、レゴブロック。こちらは、なんと企業ではなく、一般人の、それも熱狂的なレゴファンと手を組みました。

レゴが開設するファンサイト “LEGO IDEAS” に、ファンたちが各々レゴブロックで作ったオリジナルのモデルを掲載します。それらは他のファンから投票され、多くの票を集めたモデルは、実際にキット化して発売されます。

自分のアイデアが人から評価され、さらに製品化までされるという夢のような経験、そして、アイデアホルダーへは報奨金が1つのインセンティブとなり、日々かなりの数の新製品のアイデアが投稿されています。

ファンたちが自分で作った自慢のモデルを集めたサイトは昔からありました。それらを邪魔者扱いせず、むしろ歓迎した柔軟性こそ、常に新鮮な体験を提供し続けるLEGO社のコアカルチャーかもしれません。

ちなみに、LEGO IDEASから商品化された製品は、日本でも多く発売されています。ぜひ、お近くのおもちゃ売り場に足を運んでみてください。

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出典:www.press.bmwgroup.com

③BMW × クアルコム

ドイツの自動車メーカー・BMWは、インターネットに常時接続されたクルマ「コネクテッドカー」の分野で、ベンチャーの力を取り入れました。

ウェアラブルデバイスを得意とするクアルコムと共同で、車両周辺の情報やカーナビ情報を、ダッシュボード上のモニターではなく、メガネを通じて表示するシステム “Augmented Vision” を開発しました。

急速に進む「自動車 × IoT」の流れの中、大手自動車メーカーとベンチャー企業の連携は増え続ける一方です。
クルマにインターネットを取り入れることに対して、自動車メーカーにはあまりノウハウがありません。その開発の中心は従来の企業ネットワークから、世界中のあらゆる企業へと広がりつつあります。

オープンイノベーションに必要なアイデアや技術力

ネットの力で誕生した新技術や、ネットによって掘り起こされたクリエイティブな個人や小企業のアイデアの力を借りることで、オープンイノベーションは急速な拡大をみせています

大企業が自社単体で活動するだけでは、最新のトレンドやニッチなニーズへの対応が遅れることもあります。柔軟性の大事さに気付いた大企業は今、高い技術力やアイデアを持った企業・個人の力を求めています。

もしあなたが、卓越した技術力やアイデアを持っていて、大きな仕事で一旗あげたいという熱い思いを持っているなら、企業と連携して成功できるかもしれません。

あなたのアイデアや技術力を使い、オープンイノベーションを起こしてみませんか?

株式会社アントレプレナーファクトリー

Yota Kashiwabara

起業tvのコンテンツ編集を担当。幼い頃から漠然と「0から1を生み出すこと」や「新しいものを創ること」に興味があり、学生時代は多種多様な事業をしていた。趣味は、温泉めぐり(源泉掛け流しに限る)、秘境駅探訪。ドラゴンボート競技で日本代表になったことがあるスポーツマンでもある。

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