今回のインタビューでは、株式会社AIVICK代表取締役社長・矢津田智子さんに「ターニングポイント」「スタートアップに興味のある方へ」などについてお話を伺いました。
【経歴】
◆2005年4月:株式会社AIVICKを創業。
業務管理システム、WEBシステムソフトウェア受託開発を行う。
ディアコンテンツ制作などが得意なシステム会社の代表取締役として経営全般・営業・マーケティングを担当。
◆2009年11月:E-EN株式会社を創業
AIVICKの子会社として横浜に設立した制御組込系派遣会社。
◆2012年11月:株式会社Smileyを創業
食を通してヘルスマネジメントを推進する次世代ヘルスケアサービス。

ターニングポイント

リーマンショックで業績が落ち込んでいったときに離れて行く人、すごく文句を言う人、私のことを叱ってくれる人っていうのが出てきたことが1つのターニングポイントだったと思います。

私からすると、そういうことを考えたことがなかったので、自分の甘えている部分や駄目な部分を見せつけられたときだったのです。自分ができていない部分、逃げていた部分、そこに「もう一回向き直してやらなあかんな」と思って、いきなり「私、アメリカ行くわ」と言い残してアメリカに飛びました。そうこうしてるとそういう状況に不満な方は事務所辞めていかれるし、でも任されることにすごく燃えてくる人もでてくるし。組織が変わってきたんです。
すごく面白いお話を頂いて、ある果樹園に行ったんですよ。そこは無農薬で肥料とかも全然使ってない。桃を作っていたり、果物ばかりなんですけどすごくおいしいものを作っていらっしゃるんですよ。かたや自分の従業員見てると朝はゼリーみたいなものだけだったり、朝は食べなかったり。また、お昼はカップ麺、あとお菓子で、夜になんかちょっと食べるぐらい。そんな生活なんで、健康診断を見ると、「うわあ」と思うぐらい脂質異常症などが増えていて、異常値をいっぱい持っている人が、特定保健指導を受けないといけないような人が沢山いるという私の知らない世界がそこにはありました。
これ、なんか変えへんかったらめっちゃやばいんちゃうん?」みたいな思いが私の中にでてきて「とりあえず何からしたらいいんやろ?じゃあ今オフィスにあるものを少しずついいものを提供していく。働く人たちが忙しいからなかなかそういう気にしないだけだろうし、ほんとは気にしたいんだけど気にできてない理由っていうのは忙しいからだったり知識がないからだったりそこからかなぁ」と思い、食事を提供したいなと思い始めました。
ただ、Smileyの事業をするにあたっても絶対IT化しないとこの事業はうまくいかないだろうなっていう思いがあったので、食べることによってどういう風に自分自身が変化していくのかっていうのを皆さん見えないと続かないんじゃないかなと思い、「見える化する」ことをITで実現していくためのトータルな仕組みづくりをやっていこう、ということで今回この事業二つのシナジーを考えながら進めることになったのです。

サービスの強み

オフィスに栄養バランスサポートのお食事を手軽に提供するシステムが私達の強みだと思っています。
もともとこのSmileyの事業は、コンセプトがスローフードをファストに提供するということと、お食事でなりたい自分になろうという意志を栄養バランスの面からサポートしていく二つのコンセプトから成り立っています。スローフードをなんとかしてみなさんの手元にファストに手軽に便利に提供できるようにするにはどうしたらいいかを考えて作ったのが、今回のSmileyの事業のOFFICECAFE・置き弁という二つのサービスです。
今、京都の桂のほうに一店舗作っています。そちらのほうがTAVENALという店舗です。TAVENALブランドということで今後統一していきますが、TAVENAL弁当、TAVENAL OFFICECAFE、TAVENAL置き弁という形でそれぞれのサービス名がTAVENALというブランドのもとに構築されます。普段の生活の中に入り込んで生活習慣を整えられるような仕組みを作りたいのです。本当にすぐそばにあるっていう状態を作り出せると、実現できる手軽さがあると思うのです。そういっためんどくさく手間暇かけて作ったお料理が、ほんとに手元ですぐに召し上がっていただけるというような環境が、忙しい人に対しては必要じゃないかなと思っています。そういう仕組みをいれるためにはやはりITが必要です。ITとお食事のシナジーをすごく感じましたので、AIVICK・Smileyが一緒にお仕事を進めていくというのが、今後すごくいいのかなと思っています。

スタートアップに興味がある方へ

そこに従業員として働きたいって言うときには、収益なにも上がってないわけです。お給料はどこから出るんだろうということです。それって会社の収益から出るお金なんです。収益というのは利益から出るお金です。
ここのお金一体どこから出るんだろう、自分が出してもらったお金いつ戻すことができるんだろう。それ以上にやっぱり会社に収益が出ないことには会社継続できないのでそれ以上に収益をあげられるようになるにはぼくは一体何の役に立つんだろう、何ができるんだろう、どんな役割を担えるんだろう」というのをしっかり見たほうがいいのかなと思います。
あれ?ってならないために。まずそういうのがあるでしょうし、そこに行く手前に何のために働くのか、自分はどういう自分になりたいのかどんな役割でいったい何を変えていけるのか、そういう視点で、ただお金を儲けたいとかいい車に乗りたいとか、もちろんそういうのあってもいいんですけど、それに付け加えてそういう部分を考えてもらうと目的が明確になって、自分の目指すべき山、ゴールも明確になってくるんじゃないかなと思います。それが見えてくると、そういったところを目指しているベンチャーさんというのも必ずいらっしゃると思うのです。

Smiley・AIVICKに興味がある方へ

私達のサービスを使いたいという方には、たとえばSmileyならお食事なのでぜひ一度召し上がっていただきたいなと思います。きっとおいしいとおもっていただけると思います。そういう風に頑張ってものつくりしてますので是非一度お声かけいただけたらと思います。
AIVICKのほうはものづくりに新しくチャレンジしたい、とくに、私達は今までの生活習慣を変えたいとか変えられるように、もしくは健康になるのにストレスなく普段の生活の中でどうしたら健康を維持できるようになるのか、自然にそうなれるのかというのを今後追求していきたいと思っているので、そういう新しい開発とかものづくりにチャレンジしたい方、特に健康と食という因果関係がわかりにくいところをやってみたいなと思われる方は一度どんな雰囲気なのか見に来ていただけたらと思います。

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