農業に休日を。IoT×農業で広がる可能性
モノとインターネットを繋ぐことで、離れたモノの状態が知れたり、操作することが可能になるIoT。
今回は土と太陽をインターネットで繋ぎ農業を助けるIoT『ゼロアグリ』をご紹介したいと思います。
『ゼロアグリ』とは?
ゼロアグリとは一言で表すと次世代養液土耕システムです。
本来の養液土耕とは土を用い、水に肥料を混ぜた培養液を土に点滴することで、収穫の量や、作物の品質をともに向上させたものです。
『ゼロアグリ』とはこの本来の養液土耕の質を更にあげ、収穫増加と品質の安定を可能にしました。ではどう質があがったのでしょうか?
『ゼロアグリ』は作物にとって地下の状態が、重要な影響を与えるという点に着目しています。地下部の環境を測定し、作物の状態に合わせて、培養液を点滴することが重要だといいます。
具体的には、ハウス内に設置されたセンサーが、土壌の温度、水分量、EC値(電気伝導率)を測定することで、土の状態を把握できるのです。
また地下部のみでなく、温湿度センサーや日射センサーによる情報を、土壌センサーの情報と掛け合わせることで、より現在の作物状況にあった培養液量をゼロアグリが判断し点滴します。根が最も効率よく吸収する時間に点滴することが可能なので。収穫量が向上するという特徴もあります。
ゼロアグリで農業に休日を
『ゼロアグリ』の一番の強みは、様々な農家の願いを叶えられるという点にあります。
地下の状態が見えるシステムにより、収穫量の増加、安定はもちろんですが、これまでの作業時間を大幅に軽減することが可能になりました。このことより農家の方が、遊休ハウスでの新たな栽培を始めたり、孫や子供に会いに行けるといった時間の余裕、休日を手に入れるが出来るようになるのです。
IoTで地球に優しい技術革新を
出典:getnews.jp
ゼロアグリを提供している株式会社ルートレック・ネットワークスの代表取締役である佐々木伸一氏は日本の農業の課題、問題点は数多くあり特に深刻なのは「高齢化による農業衰退と農業就業人口の減少、肥料による環境汚染だ」と述べています。
企業理念にエコロジーとビジネスの両立を実現することを掲げていて、地球に優しい技術革新を目指しビジネスの継続を両立させることが、結果的に未来の企業値の証に繋がるのだと語っています。
ゼロアグリのように、様々な技術革新を起こすIoTの登場を今後も期待しましょう。