アメリカ各著名ビジネス紙により若手起業家、若手イノベイターとして表彰されているDavid Karp氏は現在も同社のCEOを務め、個人資産2億ドル、Tumblr社は8億ドルの企業価値とされています(フォーブス社調べ)。
2007年に立ち上げた同サービスは、2013年5月に11億ドルでYahooへの売却が発表されました。このサービスの開発に至るプロセスは非常に特徴的です。
今回は、ミニブログサイトTumblrの創業者、David Karp氏についてご紹介します。

生い立ちとキャリア

Karp氏は、教師の母と映像編集者の父のもと1986年にニューヨークで生まれ育ちました。なんと、11才の時にすでにHTMLを学び、ビジネス向けウェブサイトデザインを始めていたといいます。
コンピューターの世界に魅了された少年は、一日のほとんどをPCの前で過ごしていたようです。13才までは母親が教鞭をとる学校へ通学していたものの、その後価値を見いだせず15才の時に落第、homeschooling(学校へ行かず、家を拠点に自宅学習) で教育を受けることになりました。

落第してまで、好きなことに思い切り打ち込む

自宅学習は、母親のすすめでした。Karp氏のビジネスパートナーであり、本人のキャリアに大きな影響力を与えたメンター、Fred Seibert氏も、これは本人にとって正しい選択だったと語っています。
”Karp氏の母親は教師でしたが、自宅学習は とても理にかなったものでした。 わずか自宅学習1.5時間で学校で学ぶ1日分を頭に入れたら、 空いた時間をすべて好きなことに情熱を注げるのですから”

数日かかるプロジェクトをわずか4時間で完成

14才の時に母親の友人を通じ、アニメーション会社Frederator Studiosでインターンを始めました。そこでUrbanBabyという育児情報交換のウェブサイトの立ち上げに抜擢されます。
そこでKarp氏は、もともと数日で開発が完了すると想定されていたプロジェクトをわずか4時間で完成させてしまいます。能力の高さが証明されプロダクトマネージャーへと昇格、さらにストックオプションとして株も与えられました。
その後同サービスは2006年にCNET社へ売却されたため、売却した資金をもとにソフトウェアコンサルティング会社、Davidvilleを立ち上げるのです。

2週間でTumblrを誕生させる

Tumblelogs(ミニブログ)に長い間興味を持っていたKarp氏は、どこか他社の完成されたプラットフォームに、自分たちのミニブログのプラットフォームの概念を導入したいと考えていました。
しかし1年待ってもどこも開発しなかったので、ついに同社スタッフMarco Arment氏とともにDavidvill社のクライアント契約がちょうど終了し次の業務が始まる間の2週間を使い、 開発に乗り出しました。2006年のことです。
そして、ついに2007年にTumblrが誕生します。驚くことに、発表後わずか2週間で75,000人のユーザーが登録したといいます。2015年現在では、2200万以上のブログを運営しています。

好きなことにとことん打ち込む

2007年、コンサルティングビジネスとして成功していたDavidvilleを閉業する決心をします。Tumblrに集中するためです。そしてTumblrm社の25%シェアを投資家たちへ売却、新たな資金を手にしました。
すべてをTumbleに集中することを決めたときのことを Karp氏はこのように語っています。
”この日私は、自分が心から大好きだと思えるものに一日中時間を費やせるということに改めて気がついた。これは信じられないほど素晴らしくて、自由で、感動的な感情だった ”
その後2013年に11億ドルでYahooへの売却が決定したのです。

まとめ

Karp氏の強みは「自分が好きなことを見つけ、それを強みとし、とことん追求する」ところです。
最終的にはそれが、人を成功へと導いてくれるのかもしれません。ぜひ参考にしてください。
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