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ワーカホリック
みなさんは「ワーカホリック」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
これは、中毒のように仕事に虜になっている状態をいいます。別名「仕事中毒」です。
もしあなたが、休日でも当たり前のように仕事をし、家よりも職場にいる方が心地よい...そんな風に感じているなら、ワーカホリックの可能性が高いです。
また、自分はそうではないという場合でも、あなたの友人や上司などに「仕事中毒」の人はいませんか?
Wikipediaの説明では、
と書かれていますが、仕事が生活の糧であるかどうかは人それぞれです。仕事を一番の生きがいにしている人も中にはいるでしょう。
しかし、ワーカホリックになってしまうと、気づかないところで周りの人を悲しませてしまったり、自分の健康をも犠牲にしてしまう場合があります。
そのため、ワーカホリックになったの悪影響や、ワーカホリックになりやすい人について知り、そうならないために対策を立てていきましょう。
ワーカホリック度チェック
出典:shipmanagementinternational.com
「仕事で大成功したい」と野心を燃やし、熱心に仕事に打ち込んでいる方も中にはいると思います。
実際のところ、「仕事熱心」と「ワーカホリック」はなかなか見分けがつかないそうです。
そこで、まずは自分自身がワーカホリックではないかを「隠れワーカホリック診断」でチェックしてみてください。
・夢中になれるような趣味がない
・自宅にいるより会社にいる方が落ち着く
・「効率を求めると仕事のクオリティが下がる」と思う
・ 定時で帰宅する人を見るとイラッとする
・「喜んで!」となんでも仕事を引き受けることは美徳だと思う
・部下や後輩に仕事を振るのが苦手
・「ノー残業デーのせいで仕事が進まない」と言ったことがある
・「直帰」がなんとなく苦手だ
・仕事が原因で恋人と別れたことがある
これらの9つの項目のうち4つ以上が当てはまれば、隠れワーカホリックだと言えるのだそうです。
あなたはどうでしたか?
ワーカホリックになりやすい人の特徴
出典:www.biorefine.eu
ワーカホリックの特徴としては、以下のようなことが挙げられていました。
・結果重視
・完璧主義者
・物事に依存しやすい
・強迫的
・負けず嫌い
上の診断ではワーカホリックではなかったという方でも、こういった性格・特徴を持っている場合には十分注意が必要です。
ワーカホリックの悪影響
出典:thepalladium.ph
「仕事と私、どっちが大事なの?」と聞かれた経験がある方はいませんか?
ワーカホリックになってしまうと、周りにいる大切な人と過ごす時間さえも考えなくなり、こういった状況が生まれてしまうのです。
恋人ならまだしも、家庭を持っている場合は、より事態は深刻です。
また、ワーカホリックは健康にも悪影響を及ぼします。
少しの体調不良も気にとめずに仕事をするので、気づいたときにはもう手遅れ、なんてこともあり得ます。
これが悪化すると、うつ病や心疾患の原因となって強制的に入院させられる場合もあり、最悪の場合は心臓発作によって命を落としてしまうこともあります。
ワーカホリックは絶対に悪いこと?
出典:trsmblog.ryerson.ca
「中毒」と聞けば、あまり良いイメージはありません。しかし、ワーカホリックの研究者には、ワーカホリックを否定的に考える人もいれば、肯定的に考える人もいるそうです。
ワーカホリックが進行すると、鬱になるなどして人間として普通の生活が送れなくなってしまうこともあると考えれば、否定的に考えるのも仕方のないことです。
一方で、それを一概に「中毒」としてしまって良いのかという議論もあります。
薬物中毒やガス中毒など、もともと身体に悪いものを多く摂取してしまったり、行為を離れると禁断症状が現れることを「中毒」と定義づけるのであれば、仕事をたくさんすることを中毒として良いのでしょうか?
出典:thedailyheckle.net
また、ワーカホリックは職場の環境を整えれば事前に歯止めを利かすこともできます。
例えば、組織の雰囲気や従業員の力関係を見直し、コミュニケーション活性化をはかって他の従業員に仕事を依頼しやすい状況をつくったりすることで、ワーカホリックに陥る要素を取り除くことができます。
逆に、こういった環境が整っていなければ、それが原因となってワーカホリックを引き起こしてしまう恐れがあります。
従業員がワーカホリックになれば、その分働いてくれるので喜ぶ経営者もいるかもしれませんが、長い目で見れば会社にとってマイナスであることは明白です。
ある瞬間はそれで良かったとしても、その従業員が鬱になり、心臓発作を起こして倒れてしまったら、空いてしまった穴は誰が埋めるのでしょうか。
会社の経営者は、そういった環境を見直していく必要があります。
ワーカホリックを防ぐために、仕事とプライベートを見直そう
休日も働いているという人でも「それは嫌だ」と思えている間はまだ健全です。
それが喜びになって周りや自分自身が見えなくなってしまうと、取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
働く本人も、雇用側も、「長く仕事で成果を発揮するために」どうすればいいのか考え、生活や環境を見直す必要がありそうです。